今日も引き続き、メタバース関連記事から。
過去記事で「メタバースに対して、好意的な発言と批判的な発言が出てくるが、比率としては半々かな。」と書いたのだが、批判的な記事を見かけることが多くなったような印象。
次の記事も、そのひとつ。
メタバース、Web3はいつまで「絵に描いた餅」か | Inside USA | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース
熱狂的な盛り上がりを見せたメタバースが、米国では早くも下り坂に見える。米フェイスブックが社名をメタに変更したのが2021年10月。そこから巨大トレンドになると期待されていたが、わずか1年後の今、米国では停滞フェイズに入っている。
理由は明白だ。メタバースという言葉と概念だけが先行し、テクノロジーやプロダクトの実体がなかなか伴わないからだ。(中略)
メタバースと同様にバズワードとなったWeb3も、同様に懐疑的な見方がされている。
(中略)
メタバースと同様、世界中を見渡しても現在までにWeb3を革新的なビジネスモデルとして持続的に成功させそうな例は見当たらない。ブロックチェーンの技術はあっても、出口となるプロダクトが乏しい状況だ。すでに米国ではWeb3領域から撤退する関連企業が相次いでいる。
逆転劇を狙う日本の期待
そのWeb3に対して、米国以上に過剰ともいえる期待を寄せているのが日本だ。岸田政権はWeb3を成長戦略の柱として打ち出している。「この領域でポジションを取ればGAFAMに勝てるかもしれない」という根拠が曖昧な逆転劇への期待とも取れる。
メタバースもWeb3も、今の時点ではまだ多くの期待が先行しすぎており、「絵に描いた餅」にすぎないことに多くの企業が気づき始めている。日本も早々に、現実と冷静に向きあうべきだ。※全文はコチラ。
日本は出遅れてるというか、そもそもアメリカのあとを追ってるだけなので、それではスタート時点で差が付いているから、追い越すのはかなり難しい。
アメリカの流れがそのまま日本に来るとすれば、「メタバースもWeb3も儲からん」という展開になるのは時間の問題かもね。
ただし、ロボット開発で日本はガラパゴスな展開をしているように、メタバースでもガラパゴス的進化をする可能性はある。期待するとしたら、その方向性なのではと思う。
アメリカでは、よりリアルなアバター表現に向かっているのだが、日本独自ということではアニメ的なアバターの方向性がある。
名付けて「アニバース」(笑)。
これなら日本的なメタバースのポジションを取れるかもしれない。
いずれにしても、Meta社のメタバースの成否が、メタバース業界の動向を左右することになりそう。Meta社がこけたら、みなこけた……ってことになるかも。
メタバースはメジャーな位置づけではなく、ゲームや教育など、特定の分野に特化したマイナーな用途に使われるようになるのが落とし所だろうね。
ユーザー数規模が100万人前後でも、そこそこ運営はできるだろう。ニコ動の有料会員が143万人ということなので、そのくらいいれば採算は取れると考えられる。
問題は100万人の有料会員を集められるかどうか。
前途多難ではある。