時速200万キロで、宇宙を疾走している……というのは、SFに出てくる宇宙船の話ではなく、私たち自身が住む地球を含む天の川銀河の話。
宇宙は膨張しているため、その膨張速度を含めて、天の川銀河はとんでもないスピードで移動している。その宇宙の膨張速度が、従来考えられていたよりもさらに速いスピードになっている……という論文もあった。
天の川銀河を加速しているのが、超銀河団の引力によるものだけではなく、未知の斥力(つまり、反重力ということか?)によって、「押されている」という研究報告。
銀河系、「押すと引く」で移動か 研究 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News
そのように感じられないかもしれないが、地球がある天の川銀河(銀河系、Milky Way)は、時速200万キロ以上の猛スピードで宇宙を突っ走っている。
(中略)
地球は、地軸の周りを時速約1600キロで自転しており、太陽の周りを時速約10万キロで公転している。
太陽は、銀河系の中心の周りを公転する軌道上を時速85万キロで移動しており、銀河系は、膨張している宇宙空間を超高速で突進している。
(中略)
「銀河系は、既知のシャプレー超銀河団の方向に引っ張られているのに加えて、新発見のダイポール・リペラーから押しやられている」と説明した。「銀河系が占めている位置では、押すと引くが同程度の重要性を有することが今回の研究で明らかになった」
その「押す」斥力の正体というか、発生源はなんなのだろうね。
銀河を押すほどのエネルギーなのだから、超銀河団に匹敵する質量なりエネルギーが必要になる。
質量は重力を生むわけだから、反質量でできた領域あるいは銀河団があるのかもしれない。こうなると、もはやSFの世界だね。
磁石には、S極とN極があり、同じ極同士では反発しあう。
重力にも極性があると仮定すると、+質量と−質量があり、私たちの世界は+質量で構成され、斥力を発生する世界は−質量で構成されている……と考えると面白い。で、質量の場合は、+質量同士が引き合い、+と−では反発する……と。
そもそも、反重力は仮想の概念であり、実際の科学ではまだ未確認の現象だ。銀河に影響する斥力が働いているとするなら、反重力やそれに類する力は存在しているのだろう。
ただ、斥力に見えているだけで、じつは別の力かもしれないが。
重力に対して斥力を発生するものが、身近なところで発見されるか、斥力を有する物質が発見されたら、世界が激変するような大事件だろうね。
「ラピュタ」に出てきた「飛行石」みたいなの。
そんなものがあったら、エネルギー革命どころじゃなくて、永久機関すら可能になってしまう。
SFのネタとしては面白いが、果たして真相は突きとめられるかな?