猫は機嫌がいいと、喉を「ゴロゴロ」と鳴らす。
猫好きには当たり前のことではあるのだが、猫のことに詳しくない人は知らなかったりする。初めて猫を飼った人が、そのゴロゴロが異常ではないかとあわててしまうという話も聞く。
だが、ゴロゴロはどこが鳴っているのか知っている人は少ないのではないだろうか?
ゴロゴロは「声」ではない、というのが以下の記事。
ニュース – 動物 – ネコはノドを鳴らす音で要求を通す(記事全文) – ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト
ネコがノドを鳴らすことそれ自体が奇妙なことだとマコーム氏は指摘する。ネコの声帯は非常に小さく、そのような周波数の音が出せるようにはできていないためだ。ほとんどの動物で、ノドから出す音は声帯を使うものだけだ。しかしネコは、声帯の下の筋肉をゆっくり振動させることでゴロゴロとノドを鳴らす音を出すことができる。
うちの11匹の猫たちの中で、喉を鳴らせない猫が1匹いる。
そのほかの猫は、機嫌がいいと喉を鳴らすが、その鳴らし方は猫それぞれ。離れていても聞こえるくらい大きなゴロゴロの猫がいれば、耳を近づけないと聞こえないくらいのゴロゴロもある。
喉を鳴らすのにも、猫によって得意不得意がある。
猫が喉を鳴らす仕組みについては諸説あったが、この研究成果でほぼ確定できたようだ。
また、猫のゴロゴロには治療効果があるともいわれる。
そのニュース記事を見たのはずいぶん前だったが、転載されているサイトが以下にあった。
Mission.6 どうして猫はゴロゴロ喉を鳴らすの? * [動物奇想天外]
★ 骨の強化・治癒促進
2001年、アメリカのファウナコミュニケーション研究所のチームから面白い学説が発表されました。それは、「20~50Hzの断続的な振動を与える事で動物の骨芽細胞が活性化され、骨密度が高くなり強い骨格が作られる他、骨折の治療促進の効果が得られる」というものです。そして、様々なネコ科動物のゴロゴロを調べたところなんと!この20~50Hzとぴったり一致するというのです!! (※ 猫の“喉鳴らし”の可聴周波数: 25~150Hz / 基本的な猫の“喉鳴らし”の周波数: 27~44Hz) 実際に、20~50Hzの機械的振動を与え続けてみたところ、骨の強さを20%も促進したという結果も報告されています。
いずれにしても、ゴロゴロ鳴ってるときは、基本的に機嫌がいいとき。
だが、前述した喉を鳴らせない猫は、その機嫌を推し量ることが難しい。
案外、シャイなのかもしれないけどね(^_^)
【補足】
前述の記事と元ネタは同じだが、記載されていなかった部分が、他の記事にあったので加えておく。
ネコののど鳴らす音、気づいて欲しいときは高周波 英研究 国際ニュース : AFPBB News
【7月14日 AFP】ネコが何か要望があって飼い主に対してのどをごろごろと鳴らすときは、通常の柔らかく低い音声にあわせて、無視しにくい高音程の音声を発していると、英研究者が14日、発表した。
研究によると、この高周波部分は鳴き声と似ていることがわかった。ネコは食事がほしい場合などに、通常ののどを鳴らす音に合わせて、この高周波を混ぜているという。