古くからの恐竜ファンにとっては、懐かしい名前の「ブロントサウルス」だが、これは死語になっていた。
恐竜を描いた小説やドラマで、「ブロントサウルス」という呼び名が出てくると、「それ、古い呼び名だよ」とツッコミを入れたものだ(^_^)。
そのブロントサウルスが、別種として復活するらしい。
「ブロントサウルス」が帰ってきた 独立した種類の恐竜だったと結論する新研究 – ITmedia ニュース
「ブロントサウルス」は、これまで同じものだと考えられてきた「アパトサウルス」とは異なる、独立した別の種類の恐竜だった──ポルトガルとイギリスの研究チームが4月7日、化石から調べた研究結果を発表した。かつて一般にも広く親しまれながら姿を消して久しい人気恐竜が再び表舞台に戻ってくるかもしれない。
いや~、こういうのはますます混乱の元だね。
考古学は、新しい発見や新しい解釈が登場すると、それまでの常識を書き換えなくちゃいけない。
恐竜に関しては、一時期、「恒温説」が脚光を浴びたが、現在はもとの変温説が主流になっている。映画「ジュラシック・パーク」の第1作目に登場するラプトルは、この恒温説を採用して設定されているため、子どもたちを追い回しているとき、「鼻息でガラスが曇る」というシーンが出てくる。吐く息でガラスが曇るのは、体温が恒温で外気より高いことによるものだ。変温動物の呼気は、外気とあまり差がないので、ガラスを曇らせるほどの温度がない。
恐竜の化石では、骨格はわかっても、表皮までわかるものが少ない。復元の想像図では多くの場合、ワニなどのハ虫類のように、鱗に覆われた姿をイメージする。羽毛があったとする説が、だんだんと支持されるようになり、従来の恐竜に羽毛をつける復元図などもあったりする。
ラプトルなどの小さめの恐竜は、鳥の祖先ともされているので羽毛があっても不思議ではないが、ティラノサウルスやアパトサウルスなどの巨大な種はどうなのかな?……と思う。飾り毛程度の羽毛はありだろうけど、全身羽毛だと、暑すぎる気がする。
恐竜の時代は、温暖化していた時代なのだ。
恐竜が、なぜあれほど巨大化したのかは諸説あるが、ひとつには温暖化していたこと。変温動物だとすれば、暖かい方がいい。熱帯地方にハ虫類が多いのは、気温の問題でもある。
ある説では、酸素濃度が濃かったというのもある。地球全体が、熱帯から亜熱帯だったから、植物は現在よりも多く、放出される酸素も多かったかもしれない。濃い酸素で、あの巨体の呼吸を助けたというわけだ。
いずれにしても、恐竜の謎は尽きない。
6500万年前に絶滅した恐竜。
逆にいうと、6500万年で小さな齧歯類から人類まで進化したというのだから、不思議な話。
NHKに家系図を辿る番組があったりするが、遡って、遡って、原人よりもさらに遡って、6500万年分遡ると、恐竜の足元で逃げ隠れしていた祖先の齧歯類(ネズミ)に辿り着くことになる。
そこまで、途切れることなく、つながっているんだよね。
それが不思議。