テレビではねつ造、食品業界は品質管理がずさんと、どちらも共通した意識が背景にあるようだ。
Yahoo!ニュース – 食品の安全性
- スタバで見本用の洋生菓子を誤販売、自主回収へ – 読売新聞(23日)
- ベッカーズ、カツサンドに賞味期限切れソース使用 – 読売新聞(23日)
- <賞味期限切れ>客に3カ月半前のドリア 茨城のファミレス – 毎日新聞(23日)
- アクエリアスなど、異物混入で回収…日本コカ・コーラ – 読売新聞(20日)
- 「おたべ」でも期限切れ チョコ菓子、USJなどで販売 – 京都新聞(20日)
- <東京ディズニーランド>賞味期限切れチーズで料理 – 毎日新聞(20日)
- <ミスタードーナツ>異物混入で新商品の販売一時中止 – 毎日新聞(13日)
- <ローソン>賞味期限切れのしょうゆ、弁当に 自主回収 – 毎日新聞(13日)
なにが欠けているかといえば、「プロ意識」だ。
テレビの専門家、食品の専門家、であるはずなのだが、プロ意識はいい仕事をするという質に向けられるのではなく、いかに手を抜いて誤魔化すかという、悪知恵のプロ意識になっている。
建設業界の耐震強度偽装や談合、医学界のねつ造や医療過誤、政治家の収賄や使途不明金、警察官の犯罪や裏金……、それらも本来あるべきはずのいい意味でのプロ意識が欠如している。
私の仕事である、デザイン業界にも同じようなことはある。
仕事には欠かせない、アプリケーションを正規に購入するのではなく、不正なコピー品を使っている。これは多くのデザイン事務所がやっている。社員の数だけ必要になるため、正規に買えば100万単位の金が必要だ。それをケチっているのだ。
それでいて、仕事で作るものに対して、プロとしてより高い質のデザインを求める。
どこか、プロとしての意識がずれている。
ちなみに、私がフリーでやっていた頃は、ちゃんと正規品を買っていた。
高いソフトなのだが、仕事で使うから当たり前だと思っていた。
世の中に本物のプロが少なくなったのだろう。
それは会社そのものにもいえる。
労働基準法を厳密に守っている会社は少ない。特に中小企業ほど、守らない。サービス残業は当たり前だ。下請けの会社は、大部分がそうなのだ。
そんな会社で働く社員に、徹底したプロ意識を求めても、無理なのかもしれない。