脱マスクで大量在庫というが

 前エントリとも関連するが、マスクの販売が不振で、大量の在庫を抱える企業が増えているという。
 まぁ、雨後の竹の子のようにマスク製造に参入したからね。一時期のマスク不足で、高額転売が起こっていたのが嘘のようだ。

“脱マスク”で大量在庫に頭抱える企業増 問い合わせ3倍に “再流通ビジネス”が活況

店舗や倉庫で売れ残った商品を売買する「オークファン」という会社では、2022年3~5月の3か月間で”マスク売却”についての問い合わせが約3倍に増えているという。

(中略)

「全国マスク工業会」の高橋紳哉専務理事は、マスクを生産する企業について「正確な数字は把握できないが、2021年12月~2022年1月の時点で1500~2000社あったものから数百社減っているのでは」と分析する。
コロナ禍で布マスクに参入した企業はほとんど撤退していて、不織布マスクについても、生産を終了し在庫を処分するという企業の話はすでにいくつも耳に入ってきているそうだ。

 マスクが売れなくなったのではなく、供給過多なんだ。「脱マスク」といいつつも、マスクをしている人がほとんどの現状なので、ほんとうの意味での脱マスクにはなっていない。

 この夏場が底値だと思われるので、冬場に備えて備蓄しておくのもありかもね。とはいえ、保管費用もかかるから難しいのだろうけど。
 おそらく、今年の暮れから来年の初頭(2022年12月〜2023年1月)にかけて、コロナもしくはインフルエンザの流行があると予想されるので、需用は高まるのではないかな。

 新規参入したマスク製造会社が撤退するとなると、再びマスク不足が起きる可能性もある。中国頼りだと、また同じことを繰り返すので、国内生産をいかに維持するかだね。

 マスク不足を解消することにはなったが、結局のところ、コロナの流行をビジネスチャンスと考えたからだよね。マスクに効果があろうがなかろうが関係なし。儲け話のブームだったわけだ。コロナ倒産が増えた一方で、コロナで儲けた人たちもいる。なんだか、もやもやする。
 世の中が経済で回っている以上、仕方のないことではあるが。

 マスクの効果の有無とは関係なく、マスクをしていないと落ち着かない「マスク依存症」になっているみたいだから、これは別の病だともいえる。
 そっちの方が問題かもしれない。

諌山 裕

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