スマホやタブレットの電池が長持ちしない……というのは、アクティブユーザーには悩ましい問題だ。
もっと長持ちする電池があれば、使い勝手は向上する。
そんな電池技術に朗報だ。
次世代電池:充電容量7倍…リチウムイオン比 原理を開発 – 毎日新聞
携帯電話などに広く使われるリチウムイオン電池と比べ約7倍のエネルギーをためることができる次世代型の充電式電池の原理を開発したと、東京大工学系研究科の水野哲孝教授(応用化学)らの研究チームが14日、英科学誌サイエンティフィック・リポーツに発表した。実用化できれば、電気自動車の航続距離を飛躍的に伸ばすことが期待される。
すごいよ、これ!
7倍長持ちするのなら、現状のスマホでも1週間くらい保ちそうだ。
日本の基礎研究はがんばってるな。
がんばってはいるんだけど、実用的な製品になると、海外メーカーに負けてしまうことが多いのが残念。特許は取っているだろうが、パクられないようにしないとね。
モバイル機器だけでなく、生活に欠かせないあらゆるものが電気で動くから、電池は重要なアイテムだ。記事中にある電気自動車だけでなく、工業用・家庭用の蓄電設備にも応用できるだろうから、太陽光発電などと併用して電気を自炊しやすくなる。
太陽光発電を主力にするには、夜間のために電気を貯めておく能力が限られていることが問題だった。理想的な蓄電設備としての超伝導技術はまだ十分とはいえず、コストがかかりすぎる。
しかし、この7倍電池があれば、当面の間の代役になりえる。
脱原発を進めるためには、こうした技術革新が必要なのだ。
電池を制する者は世界を制する。
そういっても過言ではない。
実用化が待たれるが、7倍とまではいかなくても、2倍、3倍でもモバイル機器の電池はすぐに置きかえられるだろう。
「2030年ごろの実用化を目指す」ということだが、酸化リチウム電池が登場すれば、モバイル環境は劇的に変わる気がする。
その頃には、機器の消費電力も下がっているだろうから、一度の充電で1ヶ月使える……なんてことも現実的になりそうだ。
国はこういう研究にこそ、資金と人材を惜しみなく投入すべきだね。
16年後ではなく、実用化までの期間をもっと短縮して、8年後、5年後に実用化できれば、日本の技術が世界を変革できる。
そんな可能性を秘めた研究だと思う。