宇宙に関する記事なのだが、数字が間違っている。
過去に存在した謎の巨大天体「ヒミコ」の実態が明らかに!? – 東京大学ICRR | マイナビニュース
「ヒミコ」とは、宇宙が8億歳の頃(現在の宇宙年齢の6%)に存在した巨大天体。2009年にすばる望遠鏡が地球から5万5000光年離れた場所にあったことを発見した。ヒミコという名前は日本の弥生時代における倭国の女王「卑弥呼」に由来している。
下線部は間違い。
正しくは、129億光年離れている。5万5000光年というのは、ヒミコを含む星雲の広がりの規模である。
(注)現在は訂正されている(^_^)。
正しい記事は、やっぱり科学専門サイトだね。
ニュース – 科学&宇宙 – 巨大天体“ヒミコ”の謎解明 – ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト(ナショジオ)
ヒミコは「くじら座」の方向、129億光年離れた遠方にある非常に明るい巨大なガス雲で、2009年に発見された。137億年前に宇宙が誕生してからわずか8億年後のもので、“古代宇宙に輝く天体”として邪馬台国の女王「卑弥呼」の名前が付けられた。
ヒミコの広がりは5万5000光年と、われわれの太陽系がある“天の川銀河”の半径にも匹敵する大きさで、同時期に存在した一般的な天体に比べて約10倍も大きい。さらに、太陽の数百億倍という大質量をもつことが分かってきたが、これほど巨大なガス雲を高温で輝かせるエネルギー源などについては謎のままだった。
この観測でわかった面白いことは……
その一方、アルマ望遠鏡による電波観測では、星が活発に作られている「爆発的星形成銀河」で観測される固体微粒子が発する電波や、星形成活動度の指標となる炭素原子ガスが出す電波がいずれも検出されなかった。
……ということで、水素やヘリウム以上に重い元素が、まだ作られていなかった時代だということ。
つまり、生命の元となる元素はないし、岩石惑星もないのだと思われる。
軽いガスと光だけの世界。
たとえるなら、混じりもののない純水のような感じかな。
ここから原初の恒星が核融合していって、より重い元素を作っていく。そして、超新星爆発でさらに重い元素が作られて、宇宙は「濁っていく」。
その濁りの中から、新世代の恒星が生まれ、惑星が生まれ、生命の材料が宇宙にばらまかれていった。
ピュアだった時代の星が観測できるなんて、すごいことだよね。
どこまで時代を遡れるのがわからないが、もっと昔はどうだったのだろうと興味はつきない。