マスクでは感染拡大は防げない実態

3連休が明けて、緊急事態宣言の再発令から5日目。
東京都の新規感染者数が2000人を超えて、拡大傾向は相変わらず。とはいえ、潜伏期間を考えれば、ここ数日の感染確認者が感染したのは、クリスマスから正月にかけてのこと。自粛ムードがあるとはいえ、当然といえば当然の結果。

みんながマスクをしていても、感染拡大を抑制することにはなっていない。
それはイギリスも同様のようだ。

【新型コロナ】英国 最新レポート ④ ワクチン接種者は約230万人に

政府のスライドによれば、家の外でほかの人との物理的接触を避けるようにしているという人は89%、家の外でマスクなど顔を覆っている人が97%、自宅に戻ったとき、石鹸と水で手を洗う人は90%。

イギリスでのマスク着用率は97%ということだが、日本では99.9%だろう。
医師や専門家たちは、マスク効果を肯定しているが、それでも感染拡大が進んでいるのはどうしてなのか?……と問いたい。

これまでの結果論でいえば、マスク着用で感染拡大を抑制できた国は、ひとつもない

ひとつの病院、ひとつの美容室でのマスク効果を例に出す医師もいたが、それは局所的な空間の話であって、町>地域>自治体>国と範囲を広げていくと、マスク効果は薄れていくということを示している。それは対象人数が増えるからでもあり、10人程度だったら効果があるように見えたことが、数万人、数百万人、数千万人と人数の分母が増えると、マスクは抑制効果を持ち得ないということだ。

そのことに気がつかない医師や専門家でもなかろうに、なぜか、相変わらずマスク効果を謳う。
もはや、それは「マスク信仰」だね。
実在しない神を信じる宗教のように、効果がほとんどないマスク着用が感染防止になると信じる「マスク信仰」だ。

繰り返し書いているが、新型コロナは空気感染する
3㎛以下の微粒子となって感染するため、通常のマスクでは防御できない。感染経路不明の感染者たちは、空気感染したと考えれば道理が通る。

WHOは空気感染について疑念があると、肯定も否定もしない中途半端な見解しか出していない。そのため、空気感染することを前提にした対策を立てられずにいる。
いつになったら、空気感染を公式見解として認めるんだろう?

マスクが感染予防になるのなら、感染拡大は起こっていないはず。
空気感染していれば、マスク着用の有無にかかわらず、感染するかどうかは確率の問題でしかなくなる。

  • 1日あたり何人と近接し、そのなかに感染者がいる確率。
  • 感染者と濃厚接触する確率。
  • ウイルスを吸い込んで、免疫系が対処できずに発症する確率。

その確率は約0.5%
計算は、(東京都の累計感染者数÷東京都の人口)×100=感染率
約200人に1人となる。

99.9%がマスクを着用していても、0.5%は感染する。
問題は、あなたが不運のくじを引き当てるかどうかだ。

諌山 裕

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