「楽天のKoboは成功するか?」の続報。
案の定……というか、予想通りに「Kobo Touch」の評価はかんばしくないようだ。
楽天「Kobo Touch」のスタートダッシュと今後を考える (1/2) – 電子書籍情報が満載! eBook USER
7月19日に販売開始した楽天(Kobo)の電子書籍リーダー「Kobo Touch」だが、あまり良い評判が聞こえてこない。「楽天みんなのレビュー」でも、☆1つのレビューが最多というのが本稿執筆時点の状況である(現在はメンテナンス中としてレビューが見れなくなっているようだ)。
さきほど楽天を見てみたところ、本家の楽天ブックスでは評価もレビューもなしだが、他店ではいくつかのレビューを見られた。
どうも、都合の悪い評価とレビューを隠しているような感じだ。
評価は甘んじて受けるべきだろう。
楽天の特徴であり良さでもある評価とレビューを隠すなんて、そもそも他の商品の評価とレビューも、ねつ造があるんじゃないかと勘ぐってしまう。
読書革命を起こすと宣言していたのに、この姑息なやり方には失望する。
冷静に考えれば、準備不足で不評が出るだろう事は予測できたはずだ。もし、そんなことにも気がつかなかったとしたら、それこそおバカである。
最初でつまづくと、信頼を回復するのは至難の業だ。
第一、買ってすぐに使えない機器なんて、ナンセンス。
これじゃ電子ブックの普及どころか、電子ブックアレルギーを招いてしまう。
いかに手軽に、操作も容易で、使うのが楽しいか……というのが、電子ブックに求められていることだ。
難しくしてどうする?
根本的な機器とシステムの問題であり、すぐには改善できないだろう。
Koboを買収したといっても、楽天が機器とシステムを作っているわけではないので、三木谷氏が号令をかければすぐにiPad並みの製品が出てくるわけでもない。それができるのなら、最初からやっているはずだ。
評価で★1つを付けた人たちは、もう二度とKobo Touchは買わないだろう。次に出てくるバージョンアップで、多少の改善がされても離れた顧客は容易には戻ってこない。
果たして、Kobo Touchはどこまで持ちこたえるか?
起死回生はなるのか?
決断の早い三木谷氏のことだから、撤退するときはあっさりやめてしまうのだろうね。
現状、kindleはまだ日本には登場していないが、端末も電子ブックストアも乱立気味。
あと1~2年は、生存競争を繰り広げるだろうが、生き残るのは2つか3つ。
3強の一角に、Kobo Touchが勝ち上がっている可能性は……低そうだ。