恋愛というのは、いい意味でも悪い意味でも、人間社会の根底にある。
電車で週刊誌の中吊り広告を見れば、芸能人の色恋沙汰が重大事件であるかのように大きな見出しになっている。
それが注目され、話題にされ、雑誌として売れるという経済効果にもなっているのだろう。
誰しも、ある特定の社会集団の中に属している。
学生であれば学校、社会人であれば会社というように。
そして、そこには男女がいる。男女比はその集団の特性によって違ってくるだろうが、同性だけということは希だろう。学校の場合には、女子校、男子校という特別な環境もあるが、ある程度の規模の会社では少ない。
ちなみに、私の卒業した高校は、ほぼ男子校だった。建前上は共学だったが、工学系の学校であるため、女子は全学年を合わせても数人しかいなかったのだ。もうひとつ余談を書けば、父も母も私と同じ高校の卒業生だ。母の時代に工学系に行くというのは、極めて珍しいこと。母は学年でただ一人の女子生徒だったのだ。
会社の同僚というのは、プライベートでつきあう友人ほどには親密ではない。会社だけでのつきあいということも少なくない。私が今勤めている会社では、私が中途入社だということもあって、会社以外でつきあいのある人はいない。
社員数は少なく、女性の比率が高い会社だが、果たして社内恋愛はあるのかな? 仲がよさそうな人たちはいるが、プライベートで男女の関係なのかどうかは定かではない(^^;)。……というか、そこまではわからないね。
そんな社内恋愛に関する記事に、立て続けに2つ行き当たった。
最初はアメリカでの社内恋愛事情。
ITmedia エンタープライズ:社内恋愛もオープン化の時代
職場恋愛は、どのようなキッカケで始まるのだろうか? 調査結果によれば、社外で同僚と偶然出会った(12%)、いっしょにランチを食べた(11%)、仕事帰りに一杯飲んだ成り行きで(10%)、徹夜で仕事をしているうちに心が傾いた(9%)などの発端があったという。
なるほど、ランチを一緒に食べに行っているというのは、恋愛の兆候なのかもしれない。
もうひとつは、日本での社内恋愛事情だ。
社内恋愛のデメリット、男性は「監視」、女性は「会社に発覚」が心配(オリコン) – Yahoo!ニュース
社内恋愛の経験者率は、以前オリコンが社会人を対象に行ったアンケートによると約4割。では、『社内恋愛』について世間はどういう意見を持っているのだろうか? 社内恋愛経験者で20代から40代の働く男女にアンケートしたところ、メリットは【いつでも近くにいられる】というラブラブな回答がもっとも多く総合1位に。一方、デメリットの1位には【別れる事になった場合、その後の仕事に影響が出ないか心配】という結果に。デメリットについては、男性では彼女から【行動を監視されている気がする】、女性では【会社に発覚した時の事が心配】といった意見がそれぞれ多くあがり、男女の違いも浮かび上がった。
私自身に社内恋愛の経験があるかというと……、大昔にあった(^^)。
出身地の田舎にいるころ、最初に勤めた会社でのこと。若かりし頃だ。
1つ年上の女性で、デートしたりもしていた。
しかし、意を決して告白というか、プロポーズしたが……
あえなく、\\爆散//
彼女は返事をくれるまで数日かかって、悩んでいたようだが、私が年下であることが引っかかっていたのかもしれない。
その後、友達関係は続いたが、彼女が支社に転勤になってそれっきり。
それからしばらくして、途中入社してきた女性がいた。彼女は中学時代の同級生だった。互いに知っていたこともあって、すぐに仲良くなった。彼女とは会社の外でも、友達としてつきあいがあり、自宅に招いたりもした。
私は彼女を恋愛の対象とは思っていなかったのだが、ある日、彼女から告白された。
うすうす感づいてはいたので、驚きではなかったが、彼女には「ごめん」というしかなかった。
ふられた方も、ふった方も、その後はどこか気まずいものだ。以前と同じようには接することができない。
社内恋愛の難しいところは、うまくいけば互いにハッピーだが、うまくいかないと会社に居づらくなることだろう。
ちなみに、私の両親は社内恋愛で社内結婚だ(^^)。ハッピーにゴールインした好例が身近にいるので、そういうのもありかな……と思う。
そして、私と妻は……社内ではなくサークル内恋愛だ(^^)。同好会の集まりなので、趣味趣向がかなり近かったことも、好きになった要因だったのだ。