ケイト・ブッシュ再び

 ケイト・ブッシュの37年前の曲、「Running Up That Hill」が再び脚光を浴びているという。
 その理由は、Netflixドラマ「ストレンジャー・シングス」シーズン4で使用されたからだ。劇中で、少女のマックスが大好きな曲として登場していた。
 そのシーンの切り出しがYouTubeで公開されている。

 「ベストヒットUSA」(BS朝日)の8月6日のチャートからベスト20以内に登場し、8月13日は18位にランクインしていた。※結局、5位まで上がった。
 2022年6月13日付けの全米シングル・チャート(ビルボードHot100)で4位を記録し、本国のイギリスでは、2022年6月17日付けの全英シングル・チャートで1位を記録したという。
 ベストヒットUSAも息の長い番組だね。昔から見てるけど、放送局を転々として続いている。

 私はケイト・ブッシュの熱烈なファンだった。デビュー当時からすべてのアルバムを買ったし、日本では未発売の海外版CDボックスを輸入盤で手に入れたりした。
 ベストヒットUSAで紹介される「Running Up That Hill」のビデオは、発表当時の古いビデオだ。それが以下。

 懐かしいなー。
 彼女の曲は独特で斬新なのだが、ビデオの映像作品としても斬新だった。発売されたLD(レーザー・ディスク)やDVDも買った。LDプレーヤーは残ってはいるのだが、今でも動くかどうかはわからないな(^_^)b

 ケイト・ブッシュは、マドンナやマイケル・ジャクソンやプリンスと同い年だったと思うが、1958年生まれには天才的なアーティストが多かったのかなと思う。

 これに限らずだが、最近は1970〜80年代の音楽やカルチャーが注目される傾向にあるようだ。「ストレンジャー・シングス」がその年代を舞台にしているように、「フォー・オール・マンカインド」にも同年代のヒット曲が流れたりする。

 70〜80年代が注目されるのは、音楽、小説、映画などで先進的かつ未来的な作品が多かったからだと思う。
 「ヒューマニエンス -40億年のたくらみ- のBGM」でも触れたが、音楽はとんがってたんだ。
 小説では、ウィリアム・ギブスンの『ニューロマンサー』が1984年に発表され、のちのサイバーパンクの素地を作った。
 ギブスンが「ニューロマンサー」を執筆中に公開された映画が『ブレードランナー』だった。公開は「ブレードランナー」が先(1982年)になってしまったが、同時期に同じような未来観を描いていたというのは面白い。
 映画では「スターウォーズ」の公開が1977年で、現在も映画やドラマとして続くシリーズになっている。

 そういう経緯からいうと、70〜80年代に想像した未来が、40〜50年後の2020年代の下地になっているともいえる。

諌山 裕

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