教員採用の不正問題での、文科省の調査結果が発表された……が。
自己申告の調査には、ほとんど意味はない。
悪いことをした人が、自分から認めるとは思えない。
バレたら、自分の立場が危うくなり、逮捕されるかもしれないのに、正直に言うはずがないではないか。
教員採用試験:文科省・教委不正調査 「潔白」って本当? 受験生、消えぬ不安 – 毎日jp(毎日新聞)
教員志望の学生の不信は尽きない。埼玉県の小学校教員を志望する私立大3年の男子学生(20)は、予備校で元教員の教師が「やっと(不正が)明るみに出た」と口にするのを聞き、「どこでも(口利きは)行われていたのか」と感じた。
おそらく、心当たりのある人たちは、大分県で問題が発覚したあと、証拠隠滅に走っているだろう。腐敗した組織はどこでもそうだが、自浄能力があるとは思えない。
そんな教師に、教育を受ける子供たちの方がかわいそうだ。
教師の質が落ちていることは、前々から言われていたし、教師による性犯罪やいじめなども発生していた。
その背景には、能力のない人間を不正な方法で教師として採用していたというのも、関わっているのだろう。
不正が大分県しかなかった……ということ自体が不自然。
真相が、あとあとになって明らかになることは、ますます教師不信になってしまう。権限を持っている文科省の人間が、口利きを依頼したということもありうるだけに、本腰を入れて調べることはないのかもしれない。