毎日見ていると、あまり変わっていないように思えるが、少し大きくなったようだ。

当然といえば当然だが、ひとまわり成長している。短めだった尻尾もいくぶん長くなり、頭と体の比率も、体の方が大きくなったようだ。やんちゃぶりも成長して、ほかの猫とも遊ぶが、ひとり遊びもさかんにやっている。

いま、私の仕事部屋でひとり遊びしている。なにをしているかというと、次から次にそのへんにあるものに飛びかかっているのだ(笑)。私のスリッパ、イスの足、カバン、落ちている猫じゃらし……等々、ころがっているものにアタックしている。

あっちにピョンビョン、こっちにパタパタと飛びはね走りまわる。元気がいいというか、疲れるまで遊んでいる。

(←左)そして、クリに抱きかかえられて、寝ていた。頭をクリの首の下にくっつけ、親に甘えているつもりかもしれない。クリは満足そうだ(笑)。

クリの毛皮は長くてふさふさなので、毛布がわりというところか。3つ年上のクリだが、精神年齢は幼く、甘ったれだ。ふだんは私たちにやたらと甘える。それでも、年下の猫が来ると、面倒を見ているうちに、兄らしくなっていくものなのだが……。クリの場合は、レベルをナナちゃんに合わせているようである。

(→右)と、クリはこんな感じで「遊ぼうよ」と誘っているのだ。

しかし、ナナちゃんはほったらかしにして去っていく(笑)。

クリは体が大きいこともあって、動作は緩慢だ。キャピキャピと遊ぶナナちゃんとは、テンポがぜんぜん合っていない。追いかけるにしても、ナナちゃんの方がすばしっこい。クリはついていけずに、取り残されてしまうのだ。

残されたクリは、ナナちゃんが通りかかるまで、そのままのポーズで待っている。近くに来ると捕まえようと……。だが、ナナちゃんはクリに捕まるはずもなく、ヒョイヒョイとすり抜けていく。

遊ばれているのは、クリの方なのだった。

かくもにぎやかに、ナナちゃんは今日もハイテンションであった。

諌山 裕

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諌山 裕

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