大雨による被害のニュースがたくさん流れている中で、わずか数行のこのニュース。
これって、大問題だと思うのだが……
時事ドットコム:除染土のう、大雨で流出=福島・飯舘の作業現場から-環境省
関東や東北地方を襲った記録的な豪雨で、環境省は11日、福島県飯舘村の除染作業現場で刈り取った草などを詰めた土のうが、流出したと発表した。これまでに30袋を回収したが、他にも流された袋があるとみられ、引き続き回収作業を行う。
そもそも汚染土を詰めた袋は、すでに劣化していて、中から草木が芽を出して、袋を破っているというニュースもあった。一時的な処置だったはずの汚染土の袋詰めは、もはやそれ以上どうしようもない半恒久的な状態になっていた。
そこに今回の大雨。
流された汚染土嚢も問題だが、除染できなかった山間部の表土も流されているはずで、放射性物質を含む泥流となって河川に流れたと思われる。
いわば、自然の力で除染されたわけだ。
人の手によって除染された地域に、河川からあふれた泥流が流れこんだとすると、再び汚染されている可能性もある。
安全レベルに下がったとされる地域も、再度放射線レベルを計測し直す必要がありそう。
河川に流れた放射線物質を含む泥流は、海に流れる。
したがって、河川流域と河口の放射線レベルは上がっていることが想定できる。
災害の復旧も大事だが、放射線レベルの調査も早急にした方がいいと思う。