猫のグミちゃん、17年の生涯を閉じた。

わが家の三毛猫のグミが、今朝(5:20)、逝った。
享年17歳。
人間の歳に換算すると、96歳に相当する。
大往生だったと思う。

在りし日のグミ(2015年撮影)

凛々しい顔の美猫だった。
三毛猫のほとんどはメスなので、グミもメス。

グミは保護猫で、猫ボランティアのシェルターで世話をされていた。
しかし、なかなか人に懐かず、気性も荒いため、新しい飼い主を見つけられなかった。

そんなグミを、うちで預かることにしたのは、人に慣れさせるためだった。
爪で引っ掻くし、抱っこはできないし、手のかかる子だったが、私は気に入った。
それで、そのままうちの猫になった。

うちの妻には、わりと早く慣れて、膝に乗るようにはなったが、私にはぜんぜん寄ってこなかった。妻にベッタリの猫になった。
それでもグミのことは好きだった。
だって、美人じゃん(笑)。

抱っこできない猫で、幾星霜。
10年くらい経って、引っ掻き癖は治まり、甘噛みができるようになった。
数年前からは、私の膝にも乗るようになった。
猫も歳を取ると丸くなるということだ。

たくさん引っかかれて、生傷が絶えなかったが、それもいい思い出だ。
ご飯をねだるときだけは愛想がいいグミが、可愛くてしょうがなかった。
夜、寝るときは、妻の左側で一緒に寝た。
私と妻の間には、黒猫のテンテンが寝た。
2人と2匹が、川の字になって寝ていた。

昨晩は最後の夜となり、妻の隣で息を引き取った。
いつか来る日だとわかっていても、いなくなると寂しいものだ。
たくさんの猫を飼ってきたから、見送るのはグミで14度目。

残っているのは黒猫のテンテンだけになった。
そのテンテンは19歳(102歳相当)だ。
猫の1年は人間の3〜4年の相当するので、テンテンはあと1〜2年生きられるかどうか。
先のことを考えると辛いが、まだ元気なので一緒に過ごす時間を大事にしたい。

猫が亡くなるたびに同じことを書いているが……。
私の人生も、いずれ終わる。
天国があって、先に逝った猫たちがいるのなら、会えるのが楽しみだ。
だが、それは幻想だ。
それでも、うちの猫たちに会いたいと思う。

グミちゃん、うちの猫になってくれてありがとう。
楽しい思い出をありがとう。
やすらかに。
そして、また会おう。
(合掌)

諌山 裕

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