「#カセットテープ生誕50周年だから思い出を語ろう」というハッシュタグが盛り上がっているとか。
私もカセットテープ世代だから、ちょっと思い出してみよう。
何もかも懐かしい…… ハッシュタグ「カセットテープ生誕50周年だから思い出を語ろう」が盛り上がりまくり – ねとらぼ
今や懐かしのアイテムとなったカセットテープですが、Twitterでハッシュタグ「#カセットテープ生誕50周年だから思い出を語ろう」が盛り上がっています。
きっかけは、ニコニコ動画で「(カセットテープを)デッキから外してB面に裏返してまた入れて再生」に対して、「今のどういう意味?」「なぜ一度外した」と、カセットテープの使い方を知らない人たちのコメントが流れていたと話題になったこと。
Togetterのまとめも見たが、まぁいろいろあったね。
「何もかも懐かしい……」という、名セリフの宇宙戦艦ヤマトは、当時、家庭用ビデオデッキがなかった時代だったから、音だけをカセットに録音して、感動をリピートしたものだ。
カセットのウォークマンがまだ登場していない時代には、SONYのカセットデンスケを仕事場に持ち込んで、音楽を聴きながら作業していた。その仕事場とは、これまたアナログな世界の写真の現像所で、私は暗室にこもって、大判のプリントの焼き付けをしていたのだ。
真っ暗な暗室で、孤独に長時間作業をするため、音楽でも聴かなきゃやってられなかったのだ(笑)。
当時の音楽は、当然のことながらアナログのレコード盤だ。
レコード盤はレコード針で再生するが、プレーヤーにかけるごとにレコード盤はすり減っていく。大事なレコードを劣化させないために、最初に聴くときにカセットにダビングして、繰り返し聴くときにはカセットを再生した。
そのカセットの音も、再生するごとに劣化していくから、音が悪くなったら新しいカセットにもう一度ダビングしてリニューアルした。
FM放送のエアチェックには夢中になったね。FM雑誌もたくさんあった。
たくさんのレコードを買えるわけではなかったので、興味のある音楽が放送されたら、タイマーをセットして、せっせとカセットに録音したものだ。
今じゃ、FMを聴くことも少なくなった。
テープを編集するときは、ダビングして必要なところをつなぎ合わせるのだが、アナログなので音は劣化する。そこでテープを切って、つなぎ合わせて編集するという方法もあった。そのための道具もあったのだ。
そうそう、彼女(現在の妻)に音楽をプレゼントしたのも、カセットだった。タイトルは尾崎豊「回帰線」で、このアルバムの曲の「シェリー」に涙して励まされたものだ。
あの頃は……若かった(笑)。