DAZ Studio 4をいろいろと使ってみる(38)の続き。
DAZ Studio 4.5のバグ情報
本題に入る前に、4.5を使っていて発生した問題の追加情報。
LightのUberEnvironmentを使ってレンダリングすると、クラッシュする場合がある。
UberEnvironmentは指向性のない環境光として使うLightだが、これを使っていると、レンダリングの途中でアプリケーションが落ちる(クラッシュする)場合がある。
常にそうなるわけではなく、なんらかの要素が引き金になるようだ。おそらく、シェイプやポリゴンが複雑になっている箇所がある場合だと思われる。フィギュアのmorphをいじって変形させている箇所にさしかかると落ちるからだ。
4までのバージョンではなかったことなので、4.5で発生しているバグだろう。
対処法としては、UberEnvironmentおよび名称は違ってもUberEnvironmentと同等の特性を持ったLightを使わずにライティングすることだ。
とりあえず完成したDAZ Studio版プラグスーツを使って、いろいろなシーンを作ってみた。
●背景は「Utopia Deck C」
これに使っているシーンは、天井のある密室タイプなのだが、こういうセットは画面を見るカメラが壁の外にあると中が見えなくなる。
そのため、フィギュアの配置や移動をするのに、作業カメラの位置を部屋の中に置いておかなくてはならない。視野が狭くなってしまうので、作業はやりづらい。
また、Spotlightの光は壁に遮られてしまうので、Lightの位置にも注意が必要。壁の影響を受けないのは、DistantLightだが、まったく影響を受けないわけではないらしく、壁のない状態とはレンダリング結果が違ってくる。UberEnvironmentは作業画面上は明るくなるが、レンダリングではLightは有効にならない。
なお、カメラは35mmの広角設定である。
このシーンのような大規模なPropの場合、フィギュアを置きたい場所に持って行くのが面倒だったりする。
新規にアイテムやCameraやLightを配置する場合、座標の原点に置かれる。
だから、フィギュアは原点から動かさない方が都合がよい。
そこで、私はフィギュアではなく、背景のPropを動かすことにしている。
複数のオブジェクトに分かれている場合には、メニューバーから「Create」→「New Group…」で空のオブジェクトを作って、その中に背景Propを全部入れてグループ化する。
そして、背景Propごと動かして、任意の場所にフィギュアが来るようにする。
こうすれば、フィギュアは常に原点にいるので、作業がやりやすい。
Utopia Deck Cの別の場所を使って、もうひとつシーンを作ってみた。
窓には本来テクスチャが貼られていて不透明なのだが、透明にして外が見えるようにした。
そして、背景(空)にはなにもない状態でレンダリングし、PNG形式で保存。これをPhotoshopに読み込むと、空の部分は「透明」になっている。
そこに簡単に作った宇宙の背景を合成した。
【つづく】