古典SFの名作、ロバート・A・ハインラインの『夏への扉』が、日本で実写映画化されるらしい。
うう……、なんか、不安しかないのだが……(^_^)b
原作が名作だけに、SFファンは厳しい目で見てしまう。恥ずかしいSF映画にはしないでくれ。
『夏への扉』初実写化、主演は山﨑賢人 日本で高い人気誇る傑作猫SF – KAI-YOU.net
タイムトラベル小説の名作『夏への扉』が、2021年に初の実写映画化となることが決まった。
実写映画『キングダム』や『ヲタクに恋は難しい』など、数々の人気作品で主演をつとめる俳優の山﨑賢人さんが主演つとめる。
監督は映画長編『ソラニン』でデビューを果たしてから『フォルトゥナの瞳』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』などの映画作品を手がけてきた三木孝浩さんが担当。
(中略)
1995年東京──。ロボット開発をする科学者の高倉宗一郎は、尊敬する偉大な科学者であった亡き父の親友松下の遺志を継いだプラズマ蓄電池の完成を目前に控えていた。愛猫のピートと、松下の娘・璃子との穏やかな日常の中で、研究に没頭する日々を送っていたが、信頼していた共同経営者と婚約者の裏切りにあい、自身の会社も発明途中のロボットや蓄電池も奪われてしまう。さらに宗一郎は人体を冷凍し未来に行ける装置・コールドスリープに入れられ、目が覚めた時そこは、2025年の東京だった──。ピートや璃子の死を知り、すべてを失ったと知る宗一郎は、変えられた運命を取り戻すため、30年の時を超えてリベンジを誓う──。
映画『夏への扉』あらすじ
▼原作の、夏への扉/ロバート・A・ハインライン
この邦訳版のカバーも名作で、他の作品が重版でリニューアルされても、これだけはずっとこのカバーだ。イラストレーターの中西信行氏の、最高傑作ともいえる。
新訳版(訳者とカバーイラストが違う)もあるが、やはり古典は古典として読んだ方がいい。
記事中に、映画のあらすじが紹介されているが……
それを読んで、不安しか出てこない(×_×)
プラズマ蓄電池ってなに?
設定が1995年東京なのに、コールドスリープは無理がある。
未来が2025年は現代に近すぎだろ。
未来に行くときはコールドスリープで、過去に戻るときはタイムマシンを使うわけだが、2025年ではリアリティがなさすぎ。
現在に近い過去と近い未来にすることで、ビジュアルとして現在あるものがほぼそのまま使えるから都合がいいのかもしれない。未来都市などの特撮をしなくていいわけだ。なんか、そういう姑息な妥協を感じてしまった。
日本映画はSFが苦手だが、SFのセンスのなさが主たる原因だ。
金もかけられないから、安っぽい特撮になる。
せめて、アイデアやストーリーに救いがあればいいのだが、このあらすじを見る限り、それも望み薄。
SFアニメだけは救いがある。
しかし、日本SF映画(実写)の暗黒時代の夜明けは、いつになるのか?
とりあえず、こうして取り上げたからには、公開されたら観に行く。
はたして、大逆転の傑作になってくれるだろうか?