地震のメカニズムについて、新しい説が出てきた。
それは、地球の自転速度が影響するという説だ。
なぜ、自転速度が低下すると、地震が起きるのかは、以下の記事を参照。
科学者が警鐘! 赤道の収縮で、2018年は大地震が倍増か | BUSINESS INSIDER JAPAN
- 地質学者たちは2018年、大きな地震が2017年の約2倍発生すると予測している。
- なぜなら、地球の自転速度がやや低下し、赤道を微妙に収縮させているからだという。
- 赤道が収縮することで、構造プレートが押し合いになるため、地震が頻発しやすくなる。
なるほどね、自転速度は盲点だったように思う。
これまで、地震と自転速度を関連づける研究は、見たことがなかった。いわれてみれば、それはありえるかも……と思ってしまう。
地球の自転速度は、誕生以来、徐々に遅くなっていることは知られていた。
誕生したばかりのころの自転周期は、5時間くらいだったと考えられているらしい。その後、だんだんと遅くなり、6億年前には22時間となり、現在の24時間にいたる。回転の運動エネルギーは、潮汐などの摩擦によって失われていくからだ。
回転していると、遠心力が働くため、地球は赤道でふくらむように変形している。
その自転速度が遅くなると、遠心力が弱まり、変形が少なくなるため、わずかに小さく……赤道付近が縮む。このことで、プレートに圧力がかかり、地震を誘発する……ということのようだ。
理屈としてはわかるが、その変形率の違いが、どれだけ地震に関与しているのかを証明するのは難しそう。
ひとつ、疑問に思うのは、遠心力で膨張しているのは、地球全体としてであり、プレート自体も遠心力を受けているわけだから、同じように膨張しているのではないか?……ということ。
この点について記事では、地球の内部とプレートは同じように変形しないとしているが、それを確かめる術はないのでは?
ただ、これまで地震と自転を結びつけることは、ほとんどなかったので、この視点は新しい。
地球の活動として、自転は無視できない運動でもあるので、なんらかの地震との関連性はあるだろうと推察はできる。
とはいえ、日本では大きな地震は起きてほしくないね。
そうもいかないのが、自然ではあるのだが……。