それまで「正しい」と考えられていた説が、大きく覆されることがある。
恐竜に関することでは、これまでも何度か考えかたが大きく変わってきた。
映画「ジュラシック・パーク」の第1作目では、当時、恐竜温血説が注目されていたこともあって、温血であるという設定で描かれている場面があった。ラプトルが窓ガラスに息を吹き付けて、ガラスが曇るというシーンなどがそれ。
だが、温血説は現在では否定的になっているようだ。
新たな認識の変化として、以下のニュース。
時事ドットコム:恐竜絶滅で哺乳類繁栄は間違い?=遺伝子分析で判明-国際チーム
恐竜絶滅で哺乳類繁栄は間違い?=遺伝子分析で判明-国際チーム
恐竜が約6500万年前に絶滅し、哺乳(ほにゅう)類の時代が始まったとの通説は、哺乳類の種の多様性に関する限り、間違っている可能性があることが分かった。ドイツ・ミュンヘン工科大などの国際研究チームが2日までに、現在生息する哺乳類のほぼ大半、約4500種について遺伝子に基づく系統樹を作ったところ、約7500万年前までに基本的な種の分化が終わっていた。論文は英科学誌ネイチャーに発表された。
たしか、NHKスペシャルの番組でも、恐竜絶滅でほ乳類が爆発的に進化した……という内容をやっていたなー。
もはや、それも古い科学認識になってしまいそうだ。
30年くらい前の恐竜の知識で、恐竜を描くと笑い話になる。
たとえば、ブロントザウルス。
現在、この呼び名はなくなっているし、歩く姿はぜんぜん違うものになっている。
ティラノザウルスの復元図も、昔と今では大違いだし、その補食行動に関しても、諸説ある。
化石からいろいろな手がかりは見つかるものの、実際に生きていたときの姿は、手がかりから論理的な想像するしかない。恐竜が魅力的なのは、その想像の部分……フィクションの余地があるからかもしれない。