4Kテレビを巡って、成功するとかしないとか、いろいろと意見が出ているが……
間違いなくいえることは、「いずれ買う」ということ。
うちのテレビは40インチのSonyの初期BRAVIAで、2006年に発売されたもの。もう7年経っているし、猫がいる環境なので、なにかと劣化している。猫が引っ掻いたりおしっこをかけたりするのだ(笑)。そんな過酷な環境に耐えているが、次に買い換えるなら4Kだと思っている。
テレビの設置スペースは、AV関連機器をまとめて置けるようにルミナスのラックを組み合わせた。将来的なテレビの大型化を見越して、最大で60インチくらいまで収納できるようなサイズになっている。
このラックに、40インチテレビ、HDDレコーダー3台(そのうち2台はBlu-ray対応)、PS3、ケーブルテレビのセットボックス、LANハブ、HDMIセレクタ2台、それから現在はほとんど使うことはなくなったが、LDプレーヤーとS-VHSのビデオデッキが収まっている。
とはいえ、すぐに4Kとはいかないし、価格がもう少し安くなってからだ。それまで故障しなければよいのだが。
欲しい人は買うというのが、以下の記事。
麻倉怜士のデジタル閻魔帳:大画面なら4Kは当たり前? 東芝レグザ「Z8Xシリーズ」が示す“次の一手” (1/3) – ITmedia LifeStyle
――改めて4Kテレビの存在意義を教えてください
麻倉氏:理屈は単純です。最近は店頭で売れるテレビの10台に1台が50インチ以上というほど大画面化が進んでいます。例えば先日GfK Japanが発表した2013年5月の販売実績調査では、全体の9.6%が“50インチ以上”でした(数量ベース)。
うちの場合、ライブで見る地上波のテレビはニュースとサッカーくらいで、あとはタイムシフト視聴のアニメ、ケーブルテレビの海外ドラマ、映画、ディスカバリー・チャンネルやナショジオだ。見るものが偏っているので、買い換えるなら2Kより4Kの方がいい。
なんだかんだいっても、映像メディアは欠かせない。というか、映像作品は好きなのだ。バラエティ番組は見ないけど。
現在では40インチはそれほど大画面とはいえなくなったが、購入当時はフルスペックハイビジョンが少なかったので、大画面はいいなーと思ったものだ。
大画面に慣れてしまうと、小さな画面には戻れない。昔は20インチのブラウン管テレビを見ていたのが信じられないくらいだ。
4Kテレビがなければ2Kテレビを買い換えるしかないが、4Kテレビが手の届く価格になれば、そっちを買うのは必然。どのくらいまで価格が下がるかによるが、いずれは4Kテレビが普通になっていくことも必然。それが時代の流れで、後戻りはしないものだ。技術は進歩していくし、進歩がなく停滞したら産業自体が衰退する。
既存の地上波テレビ局は衰退していくかもしれないが、映像作品はなくならない。
テレビになにを映すかが変わっていくだけ。
うちのテレビが映しているのは、7割が海外のドラマ・映画・ドキュメンタリー、2割がアニメ、1割がニュースとスポーツになっている。特殊だというのは自覚しているが、面白い作品、感動する作品は少なからずあるものだ。そういう作品は、やはりいいテレビで見たいと思う。
4Kテレビ論争で帰着点となるのが「成功するか、失敗するか」ということ。
前にも書いたように思うが、成功か否かのボーダーラインをどこに設定するかだ。
爆発的に売れて、テレビメーカーの救世主になるか?……というと、それはないだろう。まずは財布に余裕のある富裕層には売れる。価格が高価だから、数は少なくても売上としてはそこそこの目標は達成できるかもしれない。
2Kテレビをしのぐほど売れるようになるには、価格が50万円以下とか30万円以下にならないと無理だろう。そうなってしまうと、2Kテレビでコモディティ化してしまったように、同じ二の舞になる。しかし、普及はする。
10年後には、4Kテレビが普通になっている可能性は高い。それを成功というかどうか。
結局のところ、成功がどうこうは関係ないって話だ。
たとえるならば、白黒テレビが登場したときが、ビルの1階だった。カラーテレビになって2階に上がり、液晶テレビで3階、2Kハイビジョンテレビが4階、そして4Kテレビは5階……と、階段を上っているだけなんだ。何階建てのビルかはわからないが、1階ずつ登っていく感じ。
うちのテレビはそろそろ寿命になりつつあるから、2~3年以内には買い換えだ。猫に何度かおしっこをかけられても、なんとか使えているのは奇跡的(笑)。あと2年、持ちこたえてくれたら、4Kテレビも安くなっているだろう。想定外に早く故障したら、困ったことになってしまうのだが。