AIアナウンサーの派生バージョンとして、実体を持つアンドロイドアナウンサーが登場。
日テレよ、おまえもか……
と、いいたくなってしまうが、どいつもこいつもAIの活用方法として、なぜ女子アナなのか?(笑)
日テレ、アンドロイドアナウンサーが入社–音声認識など高度なAI実装 – CNET Japan
日本テレビ放送網は、4月1日付けで、アンドロイドアナウンサーが入社したと発表した。4月2日に開かれた日本テレビグループ各社の合同入社式にも参加した。
アンドロイドアナウンサーは、「アオイエリカ」と名乗り、音声認識、音声発話、傾聴動作について高度なAIを実装。入社後は、 先輩アナウンサーたちから正しい発声や言葉の選択方法などを学び、会話のテクニックを身につけていくという。リアルタイムでスポーツデータを取り込み、会 話に適応する技術も習得していくとのことだ。
日本テレビ放送網執行役員編成局長の福田博之氏は「2018年の今、『AIが人間の仕事を奪うのでは?』という問いが投げかけ られているが、日本テレビでは、テクノロジと私たちの創意工夫が連携することでコンテンツ制作にイノベーションが生まれると考えている。目指すのは人間の 『代替』ではなく、人間とアンドロイドが一緒に働くことで生まれるクリエイティビティの『拡張』」とコメントした。
アオイエリカは、4月4日放送の「PON!」に出演する予定だ。
なんだかなー……である。
擬人化するにもほどがあるというか、入社式なんて茶番は必要か?
ならば、給料も払うべきだ。無給で働かせるなんて、ブラック企業のすることだからね(笑)。
人型のロボットをアンドロイドとは呼ぶのだが、自律歩行できるわけではないので、アンドロイドというよりは人形だろう。
いちおう、「美人」の造形はしているのだが、そのことが逆に不気味の谷を増幅している。不細工な顔だったら、笑いのネタにはなっても、不気味さは不快ではなく、不気味キャラとして受け入れやすい。
まぁ、実験としては面白いとは思うし、会話型AIの蓄積にはなると思う。
ただ、このアンドロイドアナウンサーとしての価値は、それほど寿命は長くないだろう。最初は物珍しさで話題性はあるが、そんなのはすぐ飽きられる。画像だけではなく、実体をともなうことで、移動やメンテナンスの手間がかかる。自律歩行できないことが、最大の弱点であり、問題になる。このアンドロイドを「世話」するのは、大変だと思うよ。
※削除された場合のバックアップは→アンドロイドERICA 今動き出す
現在のAIは、はったりAIだからね。
つまり、思考しているのではなく計算をしているだけ。
学んでいるのではなく、記憶しているだけ。
正解を出しているのではなく、選択肢のひとつを出しているだけ。
感情があるのではなく、演技しているだけ。
AIを擬人化しているのは、人間の方だということ。
AIの使い道というか、方向性が間違ってると思うよ。
そのことに気がつくのに、失敗経験は必要ではあるのだが……。
数年後、アオイエリカは人気女子アナとなり、ニュースキャスターとして活躍しているだろうか?
それとも、3年我慢できずに退職してしまうか?
さて、どっちだろうか?
その後、どうなってるのかな?……と追跡してみたら、公式サイトは閉鎖されていたし、日テレのアナウンサー一覧からも削除されていた。
アーカイブを遡ると、2022年10月5日付までは載っていた。
つまり、このあとにひっそりと削除されたと思われる。
X(Twitter)のアカウントは残っているが、「日テレR&Dラボ@先端メディア研究」をリポストしているばかりで、実質的な活動はしていないようだ。
彼女の実体は、いまどこにあるのか?
消息は不明だ。