ちょうど、「第16回 国際電子出版EXPO」が開催されている。業界向けなのだろうが、平日じゃ一般人は見に行けないよ。
 一般向けにアピールしないと、売りたいものも売れないと思うのだが。

 その展示会で、各社が電子書籍リーダーを発表している。

e-Book Expo Tokyo 2012 Report:BookLiveが発売予定の電子書籍リーダーはこれだ – 電子書籍情報が満載! eBook USER

 トッパングループのBookLiveは7月4日、独自開発の電子書籍リーダー端末を今秋に市場投入することを発表した。同端末は、同日から開催されている「第16回 国際電子出版EXPO」のトッパンブース内で展示されている。

 同社の発表によると、この端末は電子ペーパーベースの6インチ端末。同社が運営する電子書店「BookLive!」の専用端末となる。

BookLiveが今秋市場投入予定の電子書籍リーダー端末

 BookLiveに限ったことではないが、機器として商品としてのデザインのダサさ加減はどうにかならないものだろうか?
 まるで、昔のPC……MS-DOS時代のような無骨なデザイン。
 これじゃ、購買意欲はわかないな(^_^)
 とりあえず、機能をぶちこんで、やっつけで作りました……という感じがする。
 洗練されてないんだよね。
 こんなので読書革命は起きないだろうし、イノベーションなんて高嶺の花。
 これはコケルね。

 端末としてのタブレットは、電子ブックの入れ物であり、いわば「カバー」みたいなもの。ケータイやスマホをケースで飾るように、見た目もカッコよくオシャレにしたいもの。
 飾るにしても、中身がダサダサでは、飾りようがない。
 操作系や画面のGUIは、変更しようがないからだ。
 だから、タブレットは「iPadとそれ以外」というくくり方をされる。実際、売れているのはiPadが大半で、それ以外はドングリの背比べらしいからね。

 格好いいタブレットを作れよ。

 日本にも優れたデザイナーはいる。技術者視点ではなく、デザイナー視点でモノ作りをしてほしいものだ。

 それと、前にも書いたが、画面で読むコンテンツは「横書き」でよい。
 日頃、メールにしてもWEBページにしても、私たちはすべて横書きで読んでいる。
 逆に、画面表示が縦書きだと、読みにくいんだ。
 出版社は変なこだわりがあるようだが、小説でも横書きの方が画面上では読みやすい。
 端末の画面を見ているとき、視線の移動が縦方向では疲れてしまうんだ。
 もとより、眼球は左右方向の方が疲労が少ない。そういう構造になっているからだ。

 電子ブックは横書きが基本!

 そういう意識改革もしないとダメだと思う。
 電子ブックは画面上で読むための最適化をしないといけない。紙の手法をそのまま持ちこんでもダメなんだ。

諌山 裕

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