右が元画像だと思われる。
このネタばっかりで恐縮なのだが。
トレパク疑惑で、これほどネタが出てくる人は、過去に例がない気がする。
昔の作品で掘り起こされるのは無理もないとしても、最新作でもさっそく疑惑が出てくるというのは例がない。
古塔つみ「またウソ発覚」か…宝島社の新刊表紙に海外有料写真を「トレパク」疑い | The Audience
数多の作品に「トレパク疑惑」が指摘されている、音楽ユニット「YOASOBI」のキービジュアルを手掛けたイラストレーターの古塔つみさん。
騒動の早い段階で「クライアントワークは全てオリジナル」と反論したものの、結果としてクライアントワークについて徹底的にネタ元を探される事態に。
13日には、日本写真家協会会長で日本写真著作権協会副会長も務める野町和嘉さんの撮影した写真「雨季のウユニ塩湖」を無断で商用利用していると指摘されたばかりだったのだが……。
「14日のバレンタインデーに宝島社から出版された『彼女の愛が重すぎる』というエッセイについても、発売当日のうちにトレパク疑惑が浮上しましたね。
こちらは、YouTubeチャンネル『彼女の愛が重すぎる』を運営する恋愛系インフルエンサー“彼女”さんの初エッセイで、表紙のイラストを古塔つみさんが担当されているようです。
ネタ元として指摘されているのは海外の有料写真サイトの幼女の写真で、イラストのボーダーの服装、クマのぬいぐるみは写真から引用しているように見受けられ、ぬいぐるみを抱える左手の形に関しては反転のうえトレースしたものだろうと言われていますよ」（メディア記者）
「全てオリジナル」などと言わなければ、まだ対処のしようもあったのかもしれないが、さすがに詰んでしまった感は否めないか。
（文／木暮雅人）
短い記事なので全文引用した。
と、文章だけではわからないので、問題の画像を転載する。
発表間もないのに、もう特定されてしまっている。
右が元画像だと思われる。
例によって左右反転している。
トレスしているのは元画像の右手部分。
どうやら、古塔氏は手を描くのが苦手のようで、オリジナルだと思われる作品では、指が６本になっていたり、ありえない指の曲がり方をしていたりする。
指を描くときは、鏡に自分の手を映して描けばいい。私はそうしていたな。
あるいは、家族にモデルになってもらうとか。
諸情報によると、娘さんがいるようなので、娘をモデルに写真を撮ればいいのに。
そういう手間をかけるのが絵描きだと思うよ。
私が20代の頃は、当時の彼女（現在の妻）にモデルをしてもらっていた(^_^)b
たとえば、こんなの。
下手っぴなのは勘弁だけど、実際にこういうポーズをしてもらって、ポラロイドカメラで撮影した。一眼レフカメラも持っていたが、当時はフイルム時代なので、現像に出してプリントが上がってくるのに２〜３日かかっていたから、速攻で利用できるポラロイドカメラを使用していた。
ＰＣで絵を描けるような時代ではなかったので、ポラ写真を元にスケッチ起こしで描いた。
彼女をモデルに、たくさん描いたよ。
水着姿とかヌードも(^_^)
若かりし頃、グラフィックデザインの会社でデザイナー兼イラストレーターとして仕事をしていた。
デジタル以前のアナログの時代だ。
そのときに描いた作品が以下。
B2サイズのイラストボードに、リキテックスで描いたもの。
これには元写真がある。
動物写真で有名な岩合さんの事務所や、レンタルフォトのラボから借りて、もちろん使用目的を申告し利用料金も払った。昔はレンタルフォトでも高くて、１点３万〜１０万円くらいした。
当時はフイルム時代なので、デジタルで簡単にトレス……とはいかない。
トレスコ（トレーシングスコープ）でアタリは取るが、細かいところはルーペでフイルムを見ながらの手作業だった。
トレスコなんて知らない人が多いんだろうな。
参照→ トレースの話をしよう
フイルムが35mmだと、拡大率の大きなルーペじゃないと細かいところが見えないんだよね。
最近では、ピーク・ルーペとかカップ・ルーペという名前で売られている。
それを覗きこみながら、ちまちまと筆を走らせていた。
この犬シリーズは、２頭の犬を登場させる設定だったのだが、そんなに都合良く２頭が並んでいる写真はない。なので、２枚の写真から犬を抽出して１枚の絵にした。つまり、写真使用料は２倍かかったわけだ。
繰り返すがデジタルではないので、絵の具で全部手描き(^_^)b
トレスや模写が悪いのではなく、素材を自分で撮影すればいいだけ。
ストックフォトなら使用料金を払えばいいだけ。
他人が撮った写真を、無許可で使うのが悪いんだ。