DAZ Studio 4をいろいろと使ってみる(34)

DAZ Studio 4をいろいろと使ってみる(33)の続き。

プラグスーツ(風)を作る【1】

ふと、「プラグスーツ」をDAZ Studio 4.5で作ってみようと思い立った(^_^)
思い立ったはいいが、けっこう面倒くさくて、作っていて早くも挫折しそうになっている。このままでは完成しないかも……と思い、制作過程をブログに書くことで、完成までこぎつけようと自分にノルマを課すことにした。

プラグスーツは「エヴァンゲリオン」の制作時期によって、デザインが微妙に変わっているが、ここでは最初のテレビシリーズでの設定を参考にする。

▼新世紀エヴァンゲリオン (ニュータイプ100%コレクション)/角川書店 (1997年刊)より

レイのプラグスーツ(テレビシリーズ)

DAZ StudioのClothingアイテムでベースとするのは、「Genesis Supersuit」だ。
これをベースにして、ブラグスーツに改造する。
Genesis Supersuitを選んだ理由は、スーツが全身を覆っていることと、テクスチャのテンプレートが提供されているからだ。

Genesis SupersuitのアイテムをDAZ Studioの作業画面で見ると……

supersuit(選択画面)

……とこのように、基本形として2種類ある。
そのうちのsupersuitの方を使う。
改造に使うテンプレートは、supersuit用になっているからだ。テンプレートは「Genesis Supersuit」のResource Filesのページにある。
いちおう、リンクを張っておこう。
Texture Templates
Texture Templates Colored

どちらでもいいのだが、「Texture Templates Colored」は部分的に色分けされているので、こちらの方が使いやすい。

まず、supersuitのデフォルトの状態は以下のようになっている。フィギュアなしのスーツだけでレンダリングした。

supersuit(default)

色がついているが、これはテクスチャではなく、Surfacesのカラー設定で着色されているだけだ。

テクスチャのテンプレートがどうなっているかというと……

1_Colored_Supersuit_T

……とこんな感じで、あじの開き状態だ(^_^)
全身のテンプレートが4つに分割されているが、このあじの開き状態のMAPでは、どこがどこにつながるのかわかりにくい。上下逆さまになっている部分もあるから、なおさらわかりにくい。
どういう風に分割されているのか把握するために、このテンプレートをsupersuitに貼り付けてみる。

テクスチャを貼り付ける方法は、以前にも書いているが再確認の意味でもう一度紹介しよう。
まず、supersuitを選択した状態で、「Surfaces(Color)」」を表示させる。
その中の、supersuitの中身を表示させると、頭に1~4までの番号がついた各パーツが出てくる。
この1~4の番号は、テンプレートのファイル名の頭の番号と符合している。
テンプレートのファイル名は……
1_Colored_Supersuit_T.jpg
2_Colored_Supersuit_T.jpg
3_Colored_Supersuit_T.jpg
4_Colored_Supersuit_T.jpg
……となっている。

それぞれを「Diffuse Color」の左側をクリックし、「Browse」でファイル選択画面を出して、上記のテンプレートを選択する。1なら1の付くパーツを全選択して適用することができる。
ちなみに、すべての「Diffuse Color」の色は「白」にしておく。

Surfaceの画面

そうしてテンプレートを配置してレンダリングしたのが以下。

supersuit(テンプレートを配置した図)

……と、こうなっているわけだ。

最初に、頭の部分はいらないので、ここは「透明」にしてないことにする。
透明にするのは、「Surfaces(Color)」」の中の、「Opacity Strength」だ。ここにテンプレートの頭部分を黒く塗りつぶして、透明MAPとする。

Opacity-Strength

塗りつぶしたテンプレートが以下。わかりやすいようにテンプレートの線を残してあるが、実際には不要部分は真っ白にする。

maskはこんな感じ

Opacity Strength」のMAPは、黒いところが透明になり、白いところはそのままだ。半透明にするときにはグレーにする。
この透明MAPを適用すると以下のようになる。

supersuit(透明部分を適用した図)

……ということで、おおよその見当がついたところで、テンプレートをベースにして、プラグスーツのデザインを描き加えていく。

がしかし、ここで挫折しそうになった(^^;)
あじの開き状の上に、立体になったときの形をうまく描けないのだ。また、分割されている面と面にまたがる線があったときに、それがうまくつながらない。
何度も微調整してはsupersuitに貼り付けてレンダリングして確認……の繰り返し。作業画面では細かいところがわからないので、レンダリングしてみる必要がある。これがなかなか合わない。難しいというより、面倒くさい。

すでに手を付け始めて2日目。
挫折の空気が漂い始めた。DAZ Studioでやろうとしているのが無謀なのかもしれない……と思いつつ。
これじゃいかん!……と、ブログに連載することで、自分を鼓舞することにした。

はたして、DAZ Studio版プラグスーツは完成するだろうか?
【つづく】

諌山 裕

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