ニューホライズンズ、冥王星に最接近成功


政治・経済では、日本も世界もバタバタしているが、遙かな宇宙空間では壮大なドラマが展開されている。
今まで、明確に見ることができなかった冥王星の姿が、そのベールを脱いだ。

冥王星への最接近、成功を確認 「ニューホライズンズ」から信号が届く – ITmedia ニュース

 ニューホライズンズは14日午後8時49分(日本時間)に冥王星に最接近した。プロジェクトマネジャーのグレン・ファウンテン氏は「地球から約49億キロ離れた冥王星にたどり着くことは、ニューヨークからロサンゼルスまでの距離でゴルフのホールインワンを出すようなものだ」と語っていた。

ニューホライズンズが最接近で得た観測データは、約8Gバイトのフラッシュメモリに蓄積し、通信速度800bpsで地球に送信する。全データの送信が完了するのは来年になる予定だ。

天文ファン、SFファンにとっては、待ち望んだ瞬間だね。

最接近時の画像はまだ公開されていないが、これからいろいろと出てくるのだろう。ニューホライズンズは冥王星を通りすがりに観測していくだけなので、くまなく調査するわけではない。死角になる裏側については、鮮明な画像は得られないのかもしれない。冥王星を通過したあと、さらに太陽系外縁に向けて飛び続ける。

通信速度が800bpsということで、無茶苦茶遅い(^_^)b
もとより、探査機からの電波は非常に微弱で、しかも距離も遠いので、電波が届くのに4時間半くらいかかる。チビチビとデータを送り続けるわけだが、半年以上かかるのは気が遠くなるような待ち時間。科学者・技術者の人たちは、待ち遠しいだろうね。その間、通信装置が故障しないことを祈るばかり。

関連記事→冥王星のカラー画像

上記の記事を書いたのが、2010年。5年前だ。このときの冥王星の画像は、ハッブル宇宙望遠鏡によるものだった。ボケボケで、ド近眼の私の目で見たような姿だ。
それが、こうだからね。
NASA’s Three-Billion-Mile Journey to Pluto Reaches Historic Encounter | NASA

冥王星

冥王星


やっと、辿り着いたんだなーと、感慨深いものがある。
ニューホライズンズは今後、エッジワース・カイパーベルト内の別の太陽系外縁天体を探査することになっているが、目標は決まっていないという。

冥王星クラスの準惑星はいくつか発見されており、その現在地の軌道が近いところが次の目標になるのだろう。フライバイするほどの大きな天体がないので、軌道変更できる範囲は限られるから、候補は限定されそうだ。
冥王星以遠では、「マケマケ」「エリス」が名前の付いた準惑星だ。マケマケは冥王星よりも反射率が高いことがわかっているので、冥王星とは組成が違うと思われる。

次なる未知の天体の、どんな姿を見せてくれるのだろうか?
楽しみ。

余談だが……
かつて、冥王星が第9惑星とされていた頃、第10惑星の存在を仮定するSF作品がいくつかあった。
拙作にも第10惑星が登場する作品がある(^_^)

彗星の起源となる、エッジワース・カイパーベルトあるいはオールトの雲から、彗星が太陽に向かって落ちてくるのは、第10(第9)惑星の重力によって弾き出されるからという説がある。弾き出すためには、それなりに大きな惑星である必要があり、様々な惑星が想定されてきた。これまで見つかっていないのは、目視できない(望遠鏡で見えない)からだともいわれる。
新発見があると面白いね。

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