「日本は歴史を直視せよ!」というのが、韓国や中国の決めゼリフになっているが、自分たちの過去については目をそらすらしい。

週刊文春の「韓国軍トルコ風呂」報道、腹立たしいが反論は困難… : 国際 : ハンギョレ

 「この施設(トルコ風呂=Turkish Bath)は、韓国軍による、韓国兵専用の慰安所(Welfare Center)である」。ベトナム戦争当時、韓国軍がサイゴン(現、ホーチミン市)などベトナム現地で旧日本軍慰安所と同様の性売買施設を運営していたのではないか? このような情況を示す記録を米国立文書保管所(NARA)で捜し出したというニュースが日本のマスコミを通じて報道され、世間の注目を集めている。 日本政府に慰安婦問題の解決をしつこく要求する韓国の努力に“焦点ボカシ”を図る疑いが濃厚な報道ではあるが、政府次元で関連内容を調査し関連内容が事実であることが確認されれば問題解決のための真剣な努力を始めなければならない。

(中略)

このような作業を通じて山口氏が到達した結論は「朴槿恵大統領が慰安婦問題を内政と外交の道具としてでなく、真に人権問題として考えるならば(中略)韓国人慰安婦女性たちの事例と同様に(この懸案に対しても)率先して調査するだろう。そうでないならば(韓国は)自身に不利な事実には目を瞑り歴史を直視しない国家だということを国際社会に自ら証明することになるだろう」と釘を刺している。

韓国の新聞が、この問題に触れていることは注目に値するが、「焦点ボカシ」などという表現で、不愉快そうな意識が垣間見える。

資料の出所は、米国立文書保管所なのだから、韓国紙が追跡調査することも可能だ。なんなら、日本軍従軍慰安婦の資料も探し出せるはずだ。第三国のアメリカの資料なのだから、限定的ではあるが客観性はある。それらの資料には、韓国にとって不都合な事実もあるだろう。
それを直視できるか?

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歴史問題、慰安婦問題が、70年経ってもくすぶり続けているのは、政治の道具として使われ続けているからだろう。
韓国の内政で、大統領の支持率が落ちてくると、反日で盛り返すのは定番だ。外交では、歴史問題、慰安婦問題を切り札にして、優位性を保とうとする。ナショナリズムを煽る道具にもされる。

日本は首相がコロコロ変わるから、首相が代わるたびに「謝罪しろ」と要求してくる。彼らのいう「誠意のある謝罪」とは、言葉や頭を下げるだけではなく、賠償金として金も出せということなのだろう。

慰安婦問題は人権問題だともいうが、70年前は、残念ながら人権はほとんどなかった。国を問わず、兵士達の命は消耗品でしかなく、銃弾が当たったら不運だったくらいの感覚だ。日本軍の特攻だけでなく、連合軍のノルマンディー上陸作戦などでも、兵士は無謀な突撃を余儀なくされた。一般市民も空爆で容赦なく殺されたし、敵国を殲滅することが正義とされた。

だからといって、過去の日本軍の行ったことを、正当化するわけじゃない。他国も同じようなことをやっていたと、責任転嫁するわけでもない。

歴史を直視する」ということにおいては、事実はなんだったのかを見極めることだ。
政治の道具に使うことではない。

韓国側の主張には、誇張やねつ造が少なからずある。
最近の記事では、

元従軍慰安婦の女性が米国で証言「性関係を拒否すると電気ショックなどの虐待も」│韓国社会・文化│韓国ドラマ・韓流ドラマ 韓国芸能ならワウコリア

 イ・ヨンス氏は16歳だった1944年、日本軍に引きずられて船などに乗った後、台湾内の日本軍部隊に行ったと伝え、「2年間、強姦に遭い、性関係を拒否するという理由で電気ショックなどの虐待にあった」と述べた。

というのがあったが、日本がポツダム宣言を受諾し降伏したのは、1945年(昭和20年)8月15日。元慰安婦の発言では、「1944年から2年間」となっていて、1946年まで慰安婦だったといっている。つまり、日本の降伏後も慰安婦をしていたことになる。この人、以前は3年間といっていたが、2年に短縮されているものの、1946年はどこで誰を相手に慰安婦をしていたのだろうか?

1945年10月25日には、日本は中華民国と降伏文書を交わし、中華民国は台湾統治に着手した。その後も、日本軍の慰安所は存在し続けたというのだろうか? それとも、中華民国があとを引き継いだのだろうか?
辻褄の合わないことは、いろいろとある。

一説には、当時の台湾は統治領であり、戦地ではなかったから、軍の施設ではなく民間業者の売春宿だったともいわれる。だとするなら、日本軍が撤退したあとも、慰安婦を強要されたことの説明にはなる。しかし、この説明では、日本軍の愚行ではなく民間業者の愚行ということになる。いずれにしても、降伏後の1年間の状況が、なんであったのかの検証は必要だ。

繰り返すが、歴史を直視するということは、事実がなんであったかを突きとめることだ。反省や謝罪は、それを踏まえた上で行うものだと思う。

朴槿恵大統領は、過去に以下のようなことも発言している。

(cache) 【米韓首脳会談】韓国、歴史認識で米国巻き込んだ対日包囲網は不発+(1/2ページ) – MSN産経ニュース
※元記事がなくなっているので、WEB魚拓より。

2013.5.8 22:51 (1/2ページ)[

【ソウル=加藤達也】韓国政府関係者は8日、韓国の朴槿恵大統領がオバマ米大統領との首脳会談で、「北東アジア地域の平和のためには日本が正しい歴史認識を持たなければならない」と述べたことを明らかにした。

(中略)

ワシントン・ポスト紙とのインタビューでも「日本は鏡を見て責任ある歴史認識を持つべきだ」と日本批判を展開した。

鏡を見なくてはいけないのは、韓国も同じ。
その鏡が、真実を映す鏡であればのいいのだが、どうやら虚実の鏡らしい。

「鏡よ鏡、世界で一番正しいのはだ~れ?」
「あなたです」

韓国製の真実の鏡は、真実を映してくれるだろうか?
同様のことは、中国についてもいえる。

【世界を読む】「歴史を直視しろ」はこっちのセリフ 中国とポル・ポトの関係は…大量虐殺に加担した史実を隠すな(1/4ページ) – 産経WEST

「歴史を直視しろ」。中国の習近平政権は戦後70年を意識し、しきりに日本を牽制(けんせい)する発言を繰り返している。それならば、中国の歴史も直視しよう。1970年代、数百万人ものカンボジア国民を虐殺したポル・ポト政権を“熱烈”支援していたのはどこだったのか。「一度も謝罪しない」で開き直る中国の態度に憤るカンボジアの人々の声を米紙が伝えている。

(中略)

「ポル・ポトの大量殺戮(さつりく)を可能にしたのは、中国のせいだと説明すると彼らはすぐに怒り出すんだ。真実ではない。今は友好国だ。過去は水に流そう、なんて言い出す」

カンボジア国民にとっては到底、水に流せる問題ではないだろう。同国の悪夢ともいわれるクメール・ルージュが中国のサポートなしでは成り立たなかったことは史実として認識されている。米コーネル大学で中国とアジア太平洋地域の研究を担うアンドリュー・メーサ氏は「中国の支援がなければ、クメール・ルージュは1週間と持たなかっただろう」と断じている。

こういった問題を中国につきつけると、「内政干渉だ」と返してくる。
その理屈でいったら、日本の首相の発言や教科書問題に口出しするのも、内政干渉だと思うけどね。

つきつめると、どこの国であれ、過去には忌まわしい黒歴史を抱えているわけで、多かれ少なかれ歴史は歪曲されている。クリーンな歴史しかない国は、存在しないともいえる。

韓国の謝罪要求は、論点が明確ではないことが問題のこじれる一因だ。

「謝罪は、日韓基本条約や村山談話、河野談話では不十分。首相が代わるたびに謝罪しなくてはいけない。1000年間、これを続ける必要がある。
賠償も日韓基本条約の11億ドルでは足りない。もっと出せ」

……というのであれば、良し悪しは別にして、要求の意図はわかる。
であるならば、韓国はベトナムに対しても、同じことをしなくちゃいけない。

慰安婦像の隣には、アオザイを着たベトナム人女性も並べる必要がある。碑文には、過去の日本と韓国の罪を併記する。そこまでやってこそ、「歴史を直視する」と主張できる。

安倍首相の発言や主張を、すべて支持するわけではないが、一定の評価はできる。
日本に限らず、現在の各国の首脳や政治家たちの多くは、第二次大戦後生まれ世代であり、もはや当事者ではなくなっている。

歴史から学ぶとすれば、二度と戦争をしないということに尽きる。
しかし、世界はいまだに戦争から抜けられない。世界のどこかで、銃弾が飛び交っている。
真実の鏡は、歪んだままだ。

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