久々に「ストックフォトサイトのあれこれ」の続き。

前回の記事が1年前の8月だから、その後の経過をざっくり報告しておこう。

その後も、週末フォトグラファーとして、天気のいい日はあちこちに写真を撮るために出かけている。とはいっても、日帰りできる都内を中心に、電車で片道2時間以内くらいの範囲内だ。もっと広範囲に出かけたい気持ちはやまやまなのだが、車を持っていないので、電車と徒歩で行けるところに限られる。新幹線を使えば遠くまで行けるのだが、今度は交通費がかかってしまう。少ない小遣いから費用を捻出するのは、なかなか頭が痛い。

過去記事では、TAGSTOCKの話題を書いていたが、現在はアマナイメージズだけに専念している。
前にも書いたように思うが、TAGSTOCKの母体がアマナイメージズで、私の作品を見たアマナイメージズのスタッフにスカウトされた。それはある企画のためだったのだが、その企画仕事の終了後は、アマナイメージズのフォトグラファーの一員として参加させてもらっている。

撮った写真をアマナイメージズで売ってもらうためには、審査を通らないといけない。これは他のストックフォトと同じだ。ただ、その審査がかなり厳しい(^^;)。ボツになる作品もけっこうあるため、なかなか点数が増やせない。
個人的な感想としての、私が参加したことのあるストックフォトサイトの審査基準レベルを比べると……

PIXTA<TAGSTOCK<<<<アマナイメージズ

……という感じ。
PIXTAは写真の質とは関係ないタグ付けでNGになったりするが、TAGSTOCKはタグ付けよりも写真の質を重視している。

アマナイメージズは、さらに写真の質重視で、数段上のレベルを求められる。それは、質の高いカメラやレンズを求められることを意味する。アマナイメージズの顧客は、出版やデザイナーなどのプロユースが多いので、どんなカメラやレンズを使って撮ったものかを問題にする場合もあるからだ。写真の登録申請時に、使用したカメラとレンズの機種を明記するようになっている。

ちなみに、アマナイメージズにはタグ付けの作業はなく、タグ付けはスタッフが行ってくれる。タグ付けを撮影者自身が行うと、ばらつきや不適切なものになってしまうため、最適化させるためにスタッフが行っている。これも品質を保つひとつの方法だ。

どのストックフォトサイトが売れるのか?……というのが、ストックフォトに関心のあるカメラファンの関心事だろう。私のブログに検索で来る人で、そうしたキーワードを入れている人も少なくない。

売れる点数からいったら、PIXTAだろう。私はPIXTAは、とりあえず登録しただけで放置状態なのだが、写真仲間はけっこう売れている。PIXTAで売れるのは小さめの画像サイズで、その用途はWEB利用が多いようだ。もともと単価も安いため、点数を多く売らないと金額的にはなかなか稼げない。

TAGSTOCKは……残念ながら、売れるサイトにはなっていないようだ。知名度の問題もあるが、わりとアート的な写真をプッシュしているので、とんがった作品が多いものの、一般的な売れ筋というわけではない。サイトとしては好きなのだが、フォトグラファーとしては売れることがモチベーションにもなるので、なかなか売れないのは悲しい。

サイト全体としては、そこそこ売れていると想像できるが、参加している人数も多いので、ひとり当たりで見ると、売上げは微々たるものになってしまう。
TAGSTOCKの目指す路線には共感するのだけど、それが売れるようにするための方法というか仕掛けが必要な気がする。

そして、アマナイメージズだが……売れる(笑)
アマナイメージズでの私の作品数は、企画ものの作品を含めても、まだまだ少ないのだが、ちょくちょく売れている。これにはびっくりだ。

点数的には月に4~5点、金額的には月に3万円前後。少ない点数で金額が多いのは、単価が高いからだ。そして、売れている画像サイズはXLサイズが多い。XLサイズというのは、長辺が5000ピクセル以上のサイズだが、そのだけのサイズが必要だということは広告・印刷媒体に使用するためだ。プロユースが多いアマナイメージズならではの傾向だといえる。

単価が高くても売れるというのは、アマナイメージズのブランド価値のためでもある。それだけに高い品質の写真が求められる。
私が現在使用しているカメラは、 D800だ。36MPのカメラだが、最大画像サイズは、7360×4912ピクセルになる。サイズのカテゴリとしては、5000ピクセル以上のXLサイズになってしまうのだが、同じXLサイズでも、7000ピクセル超の写真は少ない。そこが強みでもある。
カメラだけよくてもダメなので、レンズもそれ相応のものを使っている。まぁ、そのための初期投資はなかなか大変だったけどね(笑)。

さて、ここからが本題。
質の高い写真を撮るには、いい写真を撮るためのテクニックも必要だが、その前提としていいカメラが必要だ。
弘法筆を選ばず」ではなく「筆を選ぶ」なのだ。
NIKON D800よりも、さらに高画素のカメラを、CANONが開発中というニュースが以下。

【噂】次は7500万画素? キヤノンがプロ向けデジタル一眼レフをテスト中? : ギズモード・ジャパン

Photography Bayの信頼できる情報源によれば、キヤノンが「EOS-1D Xのようなプロ向けのボディ」をテスト中と語っているそうです。そしてそのボディには、7500万画素のセンサーが搭載されているんだとか。

ここまで高画素だと、価格もバカ高いだろうし、使い道も限定される。

かつて、フイルムカメラ時代には、プロは6×7、6×9、4×5といった大きいサイズのフイルムカメラを使うのが常識だった。フイルムの画素密度は変わらないから、フイルムサイズを大きくしたのだ。

デジタルになって、センサーサイズが35mm相当をフルサイズと呼ぶようになったが、そのサイズ内で画素数を増やしてきた。フイルム時代から一眼レフを使っていた私にすれば、D800の36MPになって、ようやくフイルムの35mmに追いついたかな……という感じ。
デジタルの中判カメラもあるが、厳密にはブローニーサイズのフィルムには及ばない。75MPのセンサーが、35mmサイズなのか、もっと大きなサイズなのかは不明だが、技術的にはいよいよブローニーサイズに迫っているのかなと思う。

しかし、75MPで撮った写真は、ストックフォトには不向きだろう。36MPの約2倍なので、長辺が14720ピクセルくらいになるが、JPEGのファイルサイズも倍の60MBくらいになりそうだ。そんなサイズの写真を販売するカテゴリがないし、A全とかB全のポスターでも作るのでない限り用途が限られる。
ただ、トリミングしても大きなサイズで取り出せるメリットはある。

CANONは高画素機で遅れをとっているが、開発はしているということで、近い将来なにがしかの機種が出てくるのだろう。
カメラマニアのサイトでは、高画素機は不要という意見も多いのだが、プロユースでは少なくともD800並の画素数は欲しい。CANONのEOS 60Dも持っているのだが、APS-Cとフルサイズの違いはあるものの、36MPの画質の良さは実感している。
75MPの画質がどんなものか。興味は大いにある。


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