仕事でもプライベートでも、日常的に使うパソコン。
 パソコンにはトラブルがつきものだ。
 毎日毎日、なにがしかのトラブルが起きる。トラブルの程度は軽微なものから深刻なものまで様々だが、所詮ただの機械、ただのソフトである。完璧などとはほど遠いのだ。
 私はコンピュータ歴34年。パソコン歴と書かないのは、バソコン登場以前のでかいだけの考古学的コンピュータの時代から使っているからだ。

 まったく無知なのも困ったものだが、わからないのに「OK」ボタンを押してしまうのは、もっと困ったものだ。
 日常生活の中では、そんなに簡単にOKはしないだろうに。ある意味、詐欺にだまされるのと似ているのかもしれない。
 「わからない」から「承諾してしまう」
 わからないのに承諾するのは「不安」からだろう。不安でパニックになってしまって、思考停止状態になり、事態を進めるために承諾してしまう。オレオレ詐欺などはその典型だ。

 うちの会社でも、パソコン関係でわからないことやトラブルが発生すると、私のところにヘルプの要請が来る。別に私はサポートをやっているわけではないのだが(^^;)
 まぁ、たしかに新しいパソコンを導入するときに、機器の選定や社内の配線、アプリケーションのインストールなどは私がひとりでやった。それなりに詳しいからと、まかされたからだが、私だって何でも知っているわけではない。
 わからないことは調べる。WEBでわからないことは参考書を買う。
 しかし、わからない人は、どこから調べたらいいのかもわからない。
 うちの妻も、その典型(^^;)

 遙さんの記事を読んで、妻と一緒だと思った。
団塊と主婦とキャリアウーマンの共通点:NBonline(日経ビジネス オンライン)

 もう一人の知人に相談してみた。
 「あのね、自分が今、どういう立場か理解しなさいよ。あなたは企業の中でいうとパソコンがまったく分からずオタオタしている団塊のおじさん、もしくは、パソコンやりたいのに手も足もでない専業主婦、その位置なのよ。だからコンピューターの専門学校ではなく、素人向けのカルチャーセンターに通うべきよ」。

 データをすべて失ってしまった遙さんは気の毒だが、そういうことは常に起こりうる。私だってハードディスクがオシャカになって、データがパーになってしまったことは一度や二度ではない。バックアップ態勢を二重、三重に取っていても、完全にはフォローできない。失うものは必ず出てくる。バックアップのために用意していたハードディスクがオシャカになったこともあり、トラブルがどこで発生するかは予測できない。

 バソコンは「そういうもの」という前提で使うことだろう。
 過度に信頼したり依存してしまうと、もしものときに精神的なダメージが大きくなってしまう。
 パソコンの勉強をしても、トラブルを回避することは不可能。ミスを減らすことはできるが、なくすことはできない。データは失う可能性があるという前提で仕事をするしかない。
 最重要で失って困るものは、何重にもバックアップする。……がそれすらも保証されるものではない。
 私の場合、バックアップ用ハードディスクが2台あり、毎日バックアップするものと、毎週バックアップするものがある。さらに、CD-ROMやDVDでのバックアップ、USBメモリのバックアップ、ネット上のストレージでのバックアップと、重要度の高いものほど異なるメディアにデータを保管している。しかし、バックアップは少し前のデータであり、直近の最新データは失われる可能性が高い。
 それでも失ってしまったら、あきらめるしかない。
 パソコンとのつきあい方は、この「あきらめる」ということが肝心なんだろう。

 うちの妻は、パソコン歴が20年ほどある。
 初期のMS-DOSの時代から使っているし、タイプスピードは私なんかよりかなり速い。それなりに使いこなしているが、特定のアプリケーションについてだけである。パソコンの基本的な仕組みとか、トラブルの対処法については知らないに等しい。
 そんな妻が勉強しているかというと、まったくしない(^^)。
 妻の対処法は、私に聞くことなのだ。
 知らないことは、知ってる人に聞く。それが一番無難だともいえる。
 しかも、一度聞いたくらいでは理解できないし、覚えられないから、何度も同じことを聞く。
「前にも教えただろう?」
「忘れた」
「しょうがねぇなー、これはこうやって……」
 と、また同じ説明をすることになるのだ。

LINEで送る
Pocket
Share on LinkedIn