iTunes musicの失速は第三の変革の始まり?


iTunes musicの登場によって、音楽がダウンロードするものとなり、CDが売れなくなったといわれて久しい。
そのiTunes musicが、今度はストリーミングサービスによって、牙城を崩されているという。

失速するiTunesミュージック 焦るアップルの過剰マーケティングにU2のボノもあきれる|ビジネスモデルの破壊者たち|ダイヤモンド・オンライン

 アップルの音楽ダウンロードサービスの「iTunes music」が、2014年初頭から13%も売上を落としたことが話題になっている。同サービスは昨年2.1%減少し、すでに下降気味だったが、今年になってこれだけ顕著に減るとは想像以上だったようだ。

(中略)

iTunes musicのようなダウンロード型サービスに取って代わっているのは、もちろんストリーミングサービスである。アメリカではスポティファイやパンドラというサービスがよく知られており、世界中では50近いサービスがある。現在音楽業界の売上の3分の1近くはストリーミングサービスによるもので、利用も1年前から50%近くも増加しているという。

音楽の聴き方の変遷でもあるが、より安価で聞き流すようになり、音楽がトイレットぺーバーのような消耗品になったともいえる。月額10ドルで聞き放題なのはいいかもしれないが、はたしてそれでミュージシャンは食っていけるのだろうかと心配してしまう。

音楽の聴き方の主流が変わっても、過去のものが完全に駆逐されることはない。
アナログのレコードは、マニア的なものではあるが生き残っているし、売れない売れないといわれるCDも、まだまだ主要なソースだ。すべての楽曲がダウンロード販売されているわけではなく、CDでしか手に入らないものも少なくない。ストリーミングは所有することなくランダムに聞けるのが利点だが、リスナーの好みがマニアックだと聞きたいものが少ない場合もある。

それぞれに長所・短所があり、リスナーが自分の音楽の聴き方にあったものを選ぶ時代なのかな。

かくいう私は、CD派。
というのも、私が好む楽曲は、iTunes Storeなどのダウンロードサイトにはないものがあり、輸入盤CDでしか入手できないものが少なくないからだ。

もっぱらAmazonで購入するが、日本のAmazonにはなかったりして、アメリカの本家Amazonで購入したりもする。ROCK系の音楽で、新しい音、新しいバンドを探しているのだが、日本Amazonでは試聴できるタイトルが少なく、試聴するのはほとんどがアメリカAmazonだ。最近は円安で、アメリカAmazonで買うメリットが少なくなっが、以前の1ドル=80円前後のときは、断然アメリカAmazonの方がお得だった(^_^)。DTPやグラフィック関連のPC用アプリケーションも、国内で買うよりもかなり安かったものだ。

iTunesのアプリケーションは、けっこう頻繁にバージョンアップしているが、だんだんと使い勝手が悪くなっている気がする。直近のパージョンアップで、メニューの配列などが大きく変わり、「あれはどこにいった?」とそれ以前にあったメニューがどこにいったのかわからなくなって、探し出すのに時間がかかった。

なにがしか新しい機能とか見た目とかの変化を出さないと、バージョンアップの意味がないと考えているのかもしれないが、慣れ親しんでいるインターフェースが変わると、なにかと戸惑う。新しいバージョンになると、Plug-inで入れてある機能が使えなくなったりもするので、ころころ変えるのは勘弁してほしい。個人的には、2~3年前くらいのiTunesが一番よかったね。ジャケットに立体的な鏡像とシャドーがついて、左右にくるくるローリングしていたころのバージョン。最近のはフラットになってしまって、面白みに欠ける。

ついでにいえば、 OS X Yosemiteのアイコンも、チープになったね(^^;)
一時期、立体的なアイコンがトレンドになっていたが、それがフラットなものにもどり、Yosemiteでさらにフラット化した。iOSとの連動なのだろうが、いまいち好きになれない。ある種の懐古趣味のようにも思えるのだが、MAC OS 7時代のような雰囲気。開発者の趣味なんだろうなー。
好みとしては、フォルダアイコンが斜めに立体的だったころのが好きだった。
※フォルダアイコンが斜め立体だったのは、Mac OS 9(1999年)~Mac OS X 10.4「Tiger」(2005年)ころまで。

古いOSを起動して、フォルダアイコンをキャプチャしてみた。
▼MAC OS 9

MAC-OS-9

MAC-OS-9


▼MAC OS X(10.4)

MAC OS X(10.4)

MAC OS X(10.4)


▼MAC OS X(10.6) ※10.5と10.6はほとんど変わらず。

MAC OS X(10.6)

MAC OS X(10.6)


▼MAC OS X(10.7) ※10.7~10.9までほとんど変わらず。

MAC OS X(10.7)

MAC OS X(10.7)


▼MAC OS X(Yosemite)

MAC OS X(Yosemite)

MAC OS X(Yosemite)


こうして見ると、懐かしいというか、なんというか(^_^)。
OS 9では、斜め立体になってはいるものの、10.4とは傾きが逆だったんだよね。もはや過去の遺物的なOS 9なのだが、DTPの仕事上は、いまだにOS 9時代のデータが来ることがあり、スクラップ寸前のOS 9用MACを立ち上げることがある。
……と、MAC OSの話じゃなかった(^^;)

話をiTunesにもどして……

失速するiTunesミュージック 焦るアップルの過剰マーケティングにU2のボノもあきれる|ビジネスモデルの破壊者たち|ダイヤモンド・オンライン

 U2の新アルバム『Songs of Innocence』をiTunesのユーザーに無料でプレゼントするという大判振る舞いが、裏目に出たのだ。

(中略)

U2のメインボーカリストのボノも、「頼みもしなかったのに、自宅の冷蔵庫の中に勝手にミルクが入っていたようなもの。玄関先に届けるくらいが正しかった」と述べて、同社のここまでの過剰なマーケティングは知らなかったとしている。

U2のアルバムが無料配信されているとニュースで読んで知っていたが、私のiTunesやiPhoneにはダウンロードされていなかった。ユーザーの環境によるようで、私の場合、iCloudの中に入っていて、そこからダウンロードしないといけなかった。そういう意味では、玄関先に置かれていた感じ(^_^)。

『Songs of Innocence』の感想をいえば、かつての『The Joshua Tree』(1987年)の頃の、突き刺さるような先鋭感はなくなって、大人しくなったというか、普通のバンドになったなという印象。まぁ、みんな歳を取ったわけだ。
無料配信といっても、U2には相応のギャラを払っているはずだから、それがいくらなのか知りたいところ。

どんな市場も、右肩上がりに成長し続けることはできないわけで、いずれ頭打ちになり下降線をたどる。
iTunesにもその時期が来たってことだ。
ダウンロード販売がなくなることはないにしても、成長エンジンとしては期待できなくなる。そこで、アップルもストリーミングサービスに乗り出すという。

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インターネットの音楽サービスは、iTunes musicがバージョン1、ストリーミングサービスがバージョン2とすれば、現在バージョン2.5ほどの地点まで進化を遂げている。バージョン3で何が起こるのか。それを目にするのは、さほど先のことではないだろう。

大量の音楽を、安価に、安価に……という方向にながれているようなのだが、前述したように、それでミュージシャンは食っていけるのかどうか。聞き放題で月額5ドル(1ドル108円で計算すると、540円)になれば、月間数十~数百曲聞くとなると、1曲当たりの単価は数円~数十円。大量に売れるメガヒット、ギガヒットであればいいが、マイナーなミュージシャンは実入りも少なくなると想像できる。ミュージシャンに対するギャランティが、再生回数によるのか、再生回数に関係なく一括まとめて買い上げなのかによって、大きく変わる。

プロのミュージシャンを目指す若者・新人には、厳しい時代になっていくのかもしれない。

余談だが、最近購入したCDのお気に入りを挙げると……

Vengeance Falls
Trivium
Roadrunner Records
2013-10-15


▲iTunes Storeでは1,600円だが、輸入盤は1,383円。

Builders of the Future
Powerman 5000
T-Boy Records / Ume
2014-05-27


▲iTunes Storeでは販売されていない。

Joy of Motion
Animals As Leaders
Sumerian Records
2014-03-25


▲iTunes Storeでは1,600円だが、輸入盤は1,537円。

Shadows of the Dying Sun
Insomnium
Century Media
2014-04-29


▲iTunes Storeでは販売されていない。
※iTunes Storeでの販売の有無、価格は執筆時点。輸入盤CDの価格は変動します。

……というように、iTunes Storeにないものや、ダウンロード価格よりも輸入盤CDの方が安いことはよくある。音質にこだわるならCDの方がいいし、しかもCDの方が安ければMP3をダウンロードするメリットは乏しい。

ともあれ、私は新しいサウンドに飢えていて、試聴してピックアップしたものをAmazonのカートの「今は買わない」に入れておいて、2~3ヶ月に一度くらい、給料日に10~20枚くらいをまとめ買いしている。

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