記事としてはちょっと古いが、地球から36光年の距離に地球型惑星が発見されたという記事。

ニュース – 科学&宇宙 – 最も地球に似た惑星、第2候補を発見(記事全文) – ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト

 地球から36光年離れた場所で新たに見つかった惑星が、これまで確認された中では最も地球に似た太陽系外惑星である可能性が出てきた。ただし液体の水が存在するかどうかは、地表を覆う雲の割合が決め手になるという。

 無味乾燥なHD85512bという名で呼ばれるこの惑星は、ほ(帆)座の方向にあるK型主系列星(KV、橙色矮星)の周りを回っており、チリにあるヨーロッパ南天天文台(ESO)に設置された観測装置HARPS(High Accuracy Radial Velocity Planet Searcher、高精度視線速度系外惑星探査装置)により発見された。

 HARPSのデータによれば、この惑星の質量は地球の3.6倍で、中心星をめぐるその軌道は、ちょうど表面部に液体の水が存在するのに適した距離にあるという。液体の水は、われわれの知るような形態の生命が存在するための必須条件と考えられている。

 36光年は、「隣」だね。宇宙的な規模で見た場合の話だが。
 恒星間有人宇宙船の片道旅行……なんていうとんでもない計画もあるようなのだが、現状で可能な技術では一番近い恒星系であるアルファケンタウリまででも、数世紀かかってしまう。冷凍睡眠で何百年も眠ったまま飛行するというアイデアは、SF映画でもよく登場するが、冷凍睡眠の技術すら確立できていない。
 片道切符でも、恒星間を飛びたいという人はいるだろう。成功する可能性がゼロに近いとしてもね。とはいえ、可能性がゼロでは、そもそも計画を実行する動機と経済的な理由づけにならない。
 仮に片道切符で恒星間を飛んだとしたら、数世紀後には光速の壁を越えて……つまり、俗に言うワープ航法が実現して、先に飛ばしたのろのろ恒星船に追いついてしまうかもしれない。……というSFを書いたのが、たしかA.E.ヴァン・ヴォクトだったと思う。のろのろ恒星船のパイロットは、到着したアルファケンタウリで、追い越した人々から歓迎を受ける……という話。

 ワープ航法は、SFの中の空想のテクノロジーだが、物理法則は超光速飛行を否定していない。まぁ、諸説はあるのだが、いかなる方法でも不可能という決定的な解釈はない。可能性の余地はあるのだ。
 とはいえ、現在の世代が生きているうちには実現しないだろう、未来のテクノロジーだ。
 ワープ航法には、莫大なエネルギーが必要だ。空間と時間をねじ曲げる必要があるからだ。そのエネルギー源と目されるのが、反物質であったりゼロ点エネルギーだったりする。
 反物質は通常の物質とは電荷などが逆の性質を持った物質だが、反物質と通常物質がぶつかると、質量がすべてエネルギーに変換される。反物質を生成することは、ごく微量であれば現在の粒子加速器でも可能だが、エネルギーとして取り出すレベルにはない。
 ゼロ点エネルギーは「真空」からエネルギーを取り出す方法。これこそ究極のエネルギーだ。これが可能になったら、もはやエネルギー問題は過去の話になってしまう。無尽蔵のエネルギーが、「無」から取り出せる。空間そのものがエネルギーの源だからだ。
 宇宙には、反物質もゼロ点エネルギーも存在する。この宇宙が誕生したのも、それらのエネルギーが存在していたからでもある。
 問題は、人間がそれらのエネルギーを生み出せるか、取り出せるか、ということだ。
 夢のような話だが、理論は可能性を否定していない。
 スタートレックのように、24世紀の話かもしれないが(^_^)。
 そうしたら、隣の36光年に、観光で行けるかもね。

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