コミュニケーションツールが進歩しても本質は変わらない(1)
コミュニケーションツールが進歩しても本質は変わらない(2)
コミュニケーションツールが進歩しても本質は変わらない(3)
コミュニケーションツールが進歩しても本質は変わらない(4)
……の続き。

Twitterは「」で「」がない、という芦田氏なのだが……

第3回 Twitterとは何か(1) | BPnetビズカレッジ:ライフデザイン | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉

 一方、Twitterの表出は滞留のない表出。まさに「いまどうしてる?」「いま何を思ってる?」という現在重視の「つぶやき」であって、短い時間区切りで行動を問えば、人の行いなど大した差異は出ない。

寝て、起きて、食事をして、仕事をして、遊んで、帰る。どんな人でもやっていることは短い時間の区切りではこれだけのこと。だから、タイムラインの「つぶやき」やその応酬には平等感があふれている。

バカも賢者もない。どちらもがバカにし合い、どちらもが重宝し合ってる。人間に「格差」が出るのは反省するときだけ。脊髄反射のような短文140文字に格差など出ない。

……というのは、どこに視点をおくか? なにをもって平等と格差を計るか?……によって変わってくると思う。
140文字で書けること、といった量的な部分では、誰でも条件は同じだろう。

とはいえ、「脊髄反射のような」といいつつも、脊髄反射で書けるわけではないので、それなりに頭を使うわけだ。
凡人は凡人なりに、バカはバカなりに、天才は天才なりに、140字の制限の中で、頭を使う。

じつのところ、制限があることで、その表現力や言葉のセンスで、「面白いヤツ」と「面白くないヤツ」が出てくる。
日常の行動を反射的に書いていても、やはり、その人のセンスは出てくるもので、ちょっとした言葉の使い方で、人柄を表す。

俗に言えば「個性」というやつだ。
面白いヤツは、やっぱり面白い。

「飯食った」「もう寝る」といった、日常の行動を追いつつも、面白いヤツは、合間にウィットやネタを仕込む。面白くないヤツは、延々と面白くない自分の行動を単調に羅列するだけだ。
そこは、やっぱり頭を使っているかどうかなのだ。

むしろ、140字であるだけに、その頭の使い方の差は、歴然と出てくる。俳句や短歌が、少ない文字数だからと、簡単ではないのと同じようなこと。
条件は一緒……の点では平等で格差はないのだが、それを読む側の評価は平等にはならない。

「こいつは、どういうヤツだ?」
と、ツイートを読んで思う。
つまり、そこで評価することになる。
格差はここで生じる。

また、有名人かどうかでも、格差は生じる。有名人には、本人かどうかの認証マークが付けられるが、これは格差があることを認証しているようなものだ。誰もが公平・平等ではないのだ。

フォロワーの数を表示するのも、格差の一端だろう。
より多くのフォロワーがいる人は、それだけ多くの人に認められているという証明でもある。そのため、ただフォロワーを増やすことだけに熱中している人がいることも事実。それが義理のフォローだとしても、数字は義理か本気かの区別はしない。

フォロワー数は、ステータスにもなっている。
平等で格差がないのであれば、フォロワー数は表示しなければいい。しかし、実際にはフォロワー数は認知度や影響力、あるいは活発度を表す目安になっている。その数字が、ツイートする人のモチベーションになることもあるだろう。

だから、平等で格差がない、というのは建前論にしかならない。

芦田氏の一連の記事を読むと、Twitterのタイムラインに固執しているように受け取れる。
同期性であり、書き手との同伴であり、日常の表裏一体である……といった論点の根源に、タイムラインの機能がある。

しかし、タイムラインの機能を有効にするためには、Twitterを常にONの状態にしておかなくてはならない。
1日の1度、寝る前にちょっと覗く……では、意味がないのだ。この使い方だと、メールをチェックするのと変わらないため、タイムラインはポストされた時刻を示すだけのものでしかない。

私は常にTwitterをONにしているわけではないので、Twitterクライアントを起動したときに、フォローしている人たちの書き込みが、ずらずらと読み込まれていく。タイムラインはほとんど無意味。いつ書かれたか?…ではなく、なにが書かれているか?…の方にしか関心がない。
つまり、私は同期性には関心がないのだ(^_^;

Twitterを常にONにしておくは、うっとおしい。
Twitterばかりに時間を費やすほど、暇でもないしね。
これからTwitterがどういう発展をしていくかは興味のあるところだが、一過性のブームに終わる可能性もありえる。

企業が利用し始めてもいるが、広告がつぶやかれるようになると、つぶやきではなく遠吠えになってしまいそうだ。

現在でも、ビジネスとしてツイートしている人たちの書き込みは、セミナーに誘導するものだったり、サイトに誘導するものだったりする。スパム的なツイートも多くなっているから、メールと同様に、スパムで汚染されるのは時間の問題かもしれない。

Twitterの未来は、けっして、明るいだけではない。

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