健康関連の記事は多いが、その書き方やデータの読み方に疑問を抱くことも少なくない。
 以下もそのひとつ。

ダイエットで人気、「αリポ酸」で低血糖症に : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 ダイエットや老化防止に効果があるとして広く使われているサプリメント「α(アルファ)リポ酸」で、震えや動悸を引き起こす「自発性低血糖症」を招くケースが相次いでいる。

 厚生労働省研究班(主任研究者・内潟安子東京女子医大糖尿病センター教授)がまとめた全国調査で、2007年から3年間で少なくとも17件起きていたことがわかり、注意を呼びかけている。

 「3年間で17件」という数字の、母数がわからない。
 100人中17人なのか、100万人中17人なのかでは、評価はぜんぜん違ってくる。
 αリポ酸は私も飲んでいるが、国内で飲んでいる人は、おそらく100万人単位だと思われる。
 サプリでは大手のDHCによると、2005年5月~2009年2月末までに、689万個売れたという。1社でこれだけなのだから、他社もあわせれば1000万単位だろう。
 それが延べ数だとしても、1000万分の17人では、「相次いでいる」とはいえない。
 むしろ、ごく希なケースだ。
 この記事は、数字を恣意的に読みかえて、不安を煽ることを意図してるとしか思えない。
 愛飲者が何人いて、そのうち17人で、全体の何%……というように、事実を正確に述べることが重要だ。
 新聞は真実、事実を報道するのが使命だったのではないだろうか?

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