Logic Studioで楽曲作り【21】モニターヘッドホン

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Logic Studioを使用した『Sound of PANDORA’s PLANET』のアルバム制作も、あと2曲になった。
完成したら公開する予定だが、まぁ、いろいろと試行錯誤している。
作りながら使い方を覚え、トラブルに遭遇しては解決策を探し、あれこれとプラグインを補強して……と、1曲作るたびに、なにがしか新しい発見や進展がある。

音はヘッドホンで聴いている。
そうじゃないと細かい音が聞こえないからだ。
スピーカーからちゃんとした音を出すには、それなりに音響環境が整ってないとダメだし、マンション住まいでは大きな音は出せない。
このヘッドホンが、けっこう重要だ。

高級ヘッドホンならいいというわけでもない。一般的なリスニング用のヘッドホンは、音作りをしてあるため、原音を忠実に再現するというよりは、聞き心地のいい音が鳴るように作られている。

たとえば、低音がガンガン出てくるような音に。
好みの音で聴くには、それでもいいのだが、楽曲作りでは誇張された音ではなく、できるだけ原音を忠実に再現してくれるものが望ましい。

ヘッドホンの特性が偏っていると、それを元に音を調整してしまうため、できあがった音も偏ってしまう。
そうした問題を回避するために必要なのが、いわゆるモニターヘッドホンというタイプのものだ。

当初、私が使っていたのは、audio-technica モニターヘッドホン[ATH-M30]だった。
audio-technica モニターヘッドホン [ATH-M30]
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価格的に安く、いろいろなレビューを見ても、評価が良かったからだ。
実際、この価格でこの音なら、納得のヘッドホンだ。

ただ、やや低音域が出過ぎで、高音域の伸びが足りない感じはある。許容範囲ではあるとは思うが。
コストパフォーマンス的には優れているものの、物足りなさはある。

ドライバーユニットが40mmというのも、その一因だろう。モニターヘッドホンではないが、50mmドライバーユニットのヘッドホンもあり、それと比べると音の奥行きがやや乏しい。一概にはいえないが、口径が大きいほど、音にゆとりが出てくる。

価格を比べながら、いくつかの候補の中からいろいろと迷った末、ヘッドホンを新たに買った。
それが、audio-technica ATH-A900 アートモニターヘッドホン
audio-technica ATH-A900 アートモニターヘッドホン
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こちらは50mmドライバーユニットだ。
やはり、その口径の差は大きかった。
音はクリアかつ極めてフラットで、余裕のある鳴り方だ。

今まで、ATH-M30で聴いていたのと、別物に聞こえる。
ATH-M30で高音域が割れて聞こえていたのが、ATH-A900では割れずに聞こえる部分もあった。
口径が大きくなった分、耳をすっぽり覆ってくれるので、変な圧迫感もなくなった。

商品写真で見ると、ハウジングの部分が明るい青に見えるが、実際にはもっと渋いダーク系の紺色だ。
音的には、なかなか良い感じで満足している。
もっと価格的に高いものもあるが、どんな音なのかは興味のあるところ。とはいえ、そんなに贅沢はできないし……という方には、オススメ。

1つだけ、やや不満な点は、コードが3mでちょっと短い。ATH-M30が3.4mだったのだが、たかが40センチの差でも、ヘッドホンをしたまま動ける範囲が狭まってしまうのは、ときとして困ることもある。延長ケーブルをつければいいという話ではあるが、そうするとケーブルが重くなるんだよね。

ともあれ、ヘッドホンに何を使うかで、音は劇的に変わる。
よい音作りには、よいヘッドホンが必要だなーと思った。

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