北朝鮮とアメリカ軍との軍事衝突が現実味を増している。
それに備えて……という記事なのだが、これはほとんど役に立たないだろうね。

有事で身を守るためには 情報見極め、地下街へ避難、地面に伏せる…:イザ!

 朝鮮半島をめぐる緊迫感が増す中、日本に影響が及びかねない有事が万一起きた際に身を守る方法を、確認しておくことは大切だ。識者は確度の高い情報が提供される必要性を指摘している。

北朝鮮によるミサイル発射が確認された場合の避難先について政府の担当者は「堅(けん)牢(ろう)な建物。理想は地下街」とするが、自然災害のように避難場所が定められているわけではないため、混乱も予想される。

政府の担当者によると、周囲に建物や地下街がない場合は、頭を抱えて地面をはったり、しゃがんだりするのが有効という。こうした対応は、イスラエルの民間 防衛組織のパンフレットにもあるという。また、車に乗っている場合はガソリンに引火する恐れがあるので、下車して地面に伏せる必要がある。

こういう準備は、あまり役立ちそうにない。
たとえば、アメリカでは銃声が聞こえると、地面に伏せるのを誰もが反射的にするが、日本人は銃声を聞いたこともないので、「なんの音?」と不思議に思うだけ。
危機感が乏しいんだ。
「ドカーーーン」と着弾しても、「なんの音?」と、ボーーと立ちすくむのが関の山。それがガス爆発なのか、ミサイルなのか区別のしようがない。

北朝鮮の弾道ミサイル技術は、ある程度実用レベルになっていると思うが、昨日の発射も失敗したように、まだ成功率は低いように思われる。
また、一度に発射できる数がどのくらいなのかも不明なので、何発飛んでくるかもわからない。
加えて、目標に正確に到達できる精度については、疑問符がつく。

仮に日本に飛んできたとしても、SM3やPAC3などでの迎撃は難しいように思う。性能としては100%迎撃できると豪語しているのだが、北朝鮮から日本に着弾するまで、約10分の間に、迎撃の指令を出し撃破しなくてはいけないので、果たしてそんなに迅速な対応ができるのかどうか。自衛隊は準備はしているだろうが、訓練と違って予告なしでのいきなり実戦なのだから、果たして有効な迎撃ができるかどうかは怪しい。
100発100中でないことだけは確かなので、数打ちゃ当たるとしても、迎撃ミサイルを何発用意しているかが問題になる。

東京はターゲットとしてはもっとも狙われる場所ではあるが、23区に限定したとしても広い。どこに落ちるかはわからないし、発射後、どこに着弾するか都民に知らせることも難しい。
着弾まで10分では、逃げるのにも逃げようがない。
ほとんど、なすすべがないのではないか?

国会では、森友問題の追及ばかりに野党は夢中なのだが、そんなことはどうでもいいとはいわないまでも、後回しでいい問題だ。
北朝鮮の脅威に対する具体的な対策をどうするのかの方が、緊急の問題ではないか?
関東に配備されているPAC3は足りているのか?
足りないのなら、なぜもっと早く拡充しなかったのか?
政府を追究するのなら、そういうところを突くべきではないのか?
いまから迎撃ミサイルを補充するのでは間に合わない。

太平洋戦争中は、空襲警報があった。
しかし、現在はない。空襲警報を復活させる必要があるのではないか?
地震速報では、「ブワァ! ブワァ!」という、あのビックリする警報音が鳴るが、ミサイル警報があってもいいのではないか?
そういう議論が出てこないのはどうしてなんだろう?

PAC3で着弾前に迎撃できるとしても、その弾頭に化学兵器が搭載されていると、迎撃する高度が低ければ、逆に広範囲に化学物質が拡散してしまって、被害の拡大になるかもしれない。
安全圏での迎撃をするには、海上、もしくは高々度だろうから、SM3の出番になる。SM3を搭載できるイージス艦は、現在6隻。SM3の搭載数は1つの艦で8発。
6隻×8発=48発
これで足りるのか?……ということを、野党が追及しないのはなぜ?

野党はバカの一つ覚えで「外交で平和的に解決を」というが、これまで話し合いでどれほど解決したのか覚えていないのだろうか?
まぁ、民主党政権時代に自分たちがやっていたことは、すっかり忘れているようだから、物忘れが特技なのはわかる。
話し合いでなんとかできると本気で思っているのなら、野党の党首たちが北朝鮮に乗り込んで、話をつけてきたらどうだ?
もっとも、野党がなにをいっても説得力が乏しいので、相手にされないだろうけど。

北朝鮮攻撃の可能性はないという軍事ジャーナリストもいるが……

米空母派遣でも「北朝鮮攻撃」の可能性はほとんどない理由 | 田岡俊次の戦略目からウロコ | ダイヤモンド・オンライン

 米中首脳会談では双方とも「北朝鮮の核・ミサイル開発が深刻な段階に達した」との認識を示し、「国連安保理の制裁決議の完全な履行」で一致したが、具体的な方策は決まらなかった。トランプ大統領は「米国が独自の行動を取る可能性」を示唆し、その姿勢の表明として空母を派遣した、と見られる。

だが、米国にとっても北朝鮮に対する攻撃は第2次朝鮮戦争に発展する公算が大で、米軍、韓国軍に多大の人的損害が出るのみならず、韓国と北朝鮮に致命的 な災禍をもたらすから、空母派遣も北朝鮮と中国に向けた一種の政治的ジェスチャーに過ぎないだろう。ただし、威嚇が効果をあげない場合、トランプ大統領は 振り上げた拳を振り下げざるをえない立場になる危険はある。

まぁ、理性的に損得を考えればその通りなのだが、戦争は理性が欠如したときに起きるのではないか?

金正恩もトランプ大統領も、短気な性格のようだし、売られたケンカは買うタイプだ。
西部劇の決闘のごとく、どちらが先に銃を抜くかのにらみ合い。
アメリカにしてみれば、叩くなら今しかない、と思っているはず。
核弾頭を搭載したICBMが実戦配備されてからでは遅すぎるからだ。

いずれにしても、数日〜数週間のうちに、どちらに転ぶかの結果は出ているのだろう。
もし、攻撃が始まるとしたら、北朝鮮から報復のミサイルが飛んでくる可能性が高くなる。

さて、どうするか?
自分が爆心地にいないことを願うしかなさそう。

 

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