『日経ビジネス ON-』のサイトは、定期的にチェックしてコラムを読んでいる。
 ビジネス関係の記事が中心だが、意外と守備範囲は広くて、様々なジャンルから多様な論客やゲストが登場する。
 以下の記事の著者である、遙 洋子さんも面白いコラムを書く人。
 なのだが……

売れない、の正体は「価格不信」:日経ビジネスオンライン

 かつてバブリーな時代、ヨーロッパ輸入家具店に足を運び、夢を買うかのように革張りソファーやイタリアモダンのカラフルなキッチンに目を奪われた。ひとつ100万円もする椅子を自慢げに友達が自慢していたのもその頃だ。

(中略)

 ここ数十年を振り返ると、私自身の買い方も百万単位から数万単位まで転がり落ちた。

 遙氏の記事は、コメントもトラックバックも受け付けていない。なにかと物議を招く内容が多いので、批判や炎上を回避するためでもあるのだろう。あるいは、読者の意見など聞く耳を持たない、ということかもしれない。

 記事はいつも面白いのだが、なにを面白がっているかというと、その記事の着眼点とか発想の仕方が、ちょっとピント外れなところなのだ。
 ツッコミ所満載の記事になっているというわけだ。
 私とは年齢的に近いのだが、生きてきた環境というか状況は、ぜんぜん異質な世界だ。
 芸能界やマスコミの中で生きてきた著名人なのだから、当然といえば当然ではあるが、そんな遙氏が世界の違う一般大衆の事情を論じると、「おいおい(^_^;」と言いたくなるくらい的外れになってしまう。

 上記の引用部分にもあるように、遙氏はかなりバブリーな人である。
 いや~、うらやましくもあるけどね。
『百万単位から数万単位まで転がり落ちた』
 ……とは、すごいね。
 私なんて、1日の食費が、外食をしていたときが2000円くらいだったのが、今では1日1食の卵かけご飯で300円まで落ちたよ……というレベルの違い。
 今日は給料日なのだが、昨日は財布の中に331円しか入ってなかった(^_^;
 今週は1000円で一週間乗り切る……というジリ貧状態だったのだ。

 遙氏とは世代としては近いけれども、私にはバブリーな時代はなかったね。
 バブル時代といわれるのは、1980年代後半~1990年代初頭だが、その頃、私はアニメーターをしていたし、転職後にフリーランスのデザイナーになったりして、けっこう経済的には厳しい時期だった。
 バブリーな生活とは無縁だったね。

 遙氏は、数万円まで落ちたとはいいながらも、相変わらず考え方はバブリーなのだと思う。
 それが今回の記事に、にじみ出ている。
 数百万の家具を買う人がイケアに殺到しているわけではなくて、もともと格安の組み立て家具を買うような人たちが、同程度の価格で良い品のあるイケアに行ってるんだと思うよ。
 そこんとこ、勘違いしてるんじゃない?

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