地球磁場弱まると寒冷化する説

LINEで送る
Pocket

地球と緑と空と滝

地球と緑と空と滝

地球の気候は、地球上の要因だけでなく、宇宙からも少なからず影響を受けている。
なにかと問題にされる地球温暖化問題では、二酸化炭素主犯説が確定のように扱われているのだが、この説では太陽の影響や地球の磁場、宇宙から飛来する放射線やダークマターの影響は、まったく考慮されていない。シミュレーションするときには、これらの要素は含まれないモデルで計算されている。

それはおかしいだろう……と思うのだが、二酸化炭素主犯説は政治的・経済的な理由づけにもされるため、それ以外の要因については目をつぶってしまう。
二酸化炭素が主犯ではなかった場合、バリ協定は無意味とはいわないまでも、根拠薄弱になってしまうからだ。

地球磁場と気候の関係は、説としては以前からあったが、その確証が得られたという記事。

地球磁場弱まると寒冷化、メカニズム解明 立命大などグループ : 京都新聞

 地球の磁場が弱まった時に寒冷化が起こるメカニズムを、立命館大古気候学研究センターの北場育子准教授や中川毅教授、神戸大などのグループが大阪湾の堆積物の解析から解明した。宇宙から届く放射線が雲を作り、太陽光を跳ね返しているという説を裏付けるデータが得られた。英科学誌サイエンティフィック・リポーツで16日発表した。

(中略)

中川教授は「今回は地球磁場の変化が気候変動に及ぼす影響だが、太陽の活動度の変化も同様の影響があると考えられる。気候変動の議論では、温室効果ガスだけでなく、太陽の影響も大きいことを示唆する結果だ」と話している。

温暖化の主犯が「太陽」だったとしたら、人間にできることはほとんどない。
まぁ、気候変動の割合としては、太陽(7):宇宙線やダークマター(2):二酸化炭素(1)くらいじゃないかと想像する(^_^)

類人猿が登場して以降の考古学的過去の気候を、わかっている範囲で見てみれば、温暖化していた時期よりも、寒冷化していた時期の方が多いわけで、縄文時代以降は比較的温暖な気候が続いている。そのお陰で、人類は文明を築くことができた。

もっと遡って、恐竜が地上を闊歩していた時期は、かなり温暖化していた時代だった。

恐竜が最も栄えたジュラ紀 | クリップ | NHK for School

恐竜が最も繁栄したジュラ紀。それは、いったいどんな時代だったのでしょうか。ジュラ紀は、今からおよそ2億年前から1億4000万年前。今より気温が高く、北極圏の近くでも平均気温が15度くらいだったといわれています。気候が温暖だった原因は、活発な火山活動にありました。火山活動によって、大気中の二酸化炭素濃度は、現在の20倍にまで達していました。その結果、大量の二酸化炭素が熱を閉じ込め、地球の平均気温は現在より10度以上も高かったと考えられています。ジュラ紀の温暖な気候が植物を育んだことで、植物を食べる恐竜が増え、恐竜たちの繁栄につながったのです。

この説明のうち、「二酸化炭素濃度は、現在の20倍」であっても、飽和してしまうので閉じ込められる熱量が20倍というわけではない。
恐竜時代の温暖化の主犯も、二酸化炭素ではない……と思うのだ。
大陸が現在のように分散する前の時代なので、海洋がつらなって広かった時代だ。

ジュラ紀前後の大陸

ジュラ紀前後の大陸(引用元

海がこれだけ偏って広いと、発生する水蒸気の量も多いだろう。水蒸気の方が二酸化炭素よりも温室効果は格段に高いから、恐竜時代の温暖化の主犯は水蒸気だとも推測できそうだ。……というのは、私の勝手な想像(^_^)

逆説的に考えれば、気温が10度高くなると、恐竜時代のような生物の楽園になる……ともいえる。温暖化は悪いことばかりではないということだ。今を生きる人間には不都合かもしれないが、数万年後の地球の生物にとっては、恩恵かもしれないのだ。

ともあれ、地球の気候に地場と宇宙線が強く関与しているということがわかったことは、一歩前進だね。
従来予想されていたものよりも10倍も速い「10年間で5%」というペースで地磁気の強さが減少していることが明らかになってきました。」(2014年08月09日付)という記事もあったりしたので、寒冷化説もあながち否定できないかもしれない。

いずれにしても、宇宙スケールで地球の気候を考えなきゃいけないということだね。

(Visited 29 times, 1 visits today)