エコブームである。
 あちこちに「」の文字が躍っている。
 エコであることを偽装した事件が、これまでにいくつも起こっているが、そんなことは忘れられてしまったのか、なんでもかんでも「エコ」で通ってしまう。
 政府主導の「エコポイント」なんて、偽装の最たるものだと思うが、それが消費者に還元される……つまり、お金としてもらえることで、偽装だろうがかまわないといった風潮だ。

 エコブームであるから、ブームはいずれ廃れる。
 せいぜい保っても1年だろうか。来年の今頃には、エコブームは終わっているかもしれない。
 そんなエコブームに水を差すような意見をいうと、白い目で見られる……ということもあるようだ。
 そこをついた記事が以下。

『エコ!』って、ウソっぽくねー?! | キャリワカ:コミュニケーション | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉

 なんというのか、「エコ=善」という図式が完成した上で、必ずしも悪意じゃないんでしょうが、いろんなすり替えやら過大告知やら見当違いやらがやたらと溢れているように見えるのです。悪く言えば「おためごかし」。言葉が古いかな。言い換えると、偽善……とまでは言わないけど、欺瞞。自己欺瞞も含めて。

 記事の中でも書かれているが、レジ袋はなくそうとしているのに、傘袋は配布する。店内が濡れてしまうから、という理由もあるのだろうが、掃除の手間を惜しんでいるだけのような気もする。
 また、過剰包装は相変わらずなくならない。食品を買うと、1つ1つの商品ごとにビニール袋や発泡スチロールのトレイにサランラップがついてくる。衛生上の問題もあるのだろうが、このゴミが家庭ではやっかいなものになる。
 ゴミを出すときには、細かな分別が求められているが、種類が多すぎてゴミ袋がいくつも必要になる。食品を買っているのか、ゴミを買っているかわからないほどだ。

 そうやってエコ、エコと励んでいるはずなのに、二酸化炭素の排出量は減るどころか増えている。あげくに、基準年を変更して、数値上で減ったように誤魔化せるようにしたり……。
 レジ袋にしても、これだけ減りました、という結果を発表しているのを見たことがない。
 たとえば、以下のような報告はある。

スーパーも本気でレジ袋削減へ。続々登場の個性派エコバッグ – ライフ – 日経トレンディネット

 全店での取り組み開始は07年6月。08年5月には、全店平均のレジ袋辞退率は40%を超えた。当初2010年までに50%達成を目標に掲げていたが、先ごろ前倒しして、09年の目標に変更した。「特定の店の辞退率を上げるなら、有料化が早いだろうが、短期間に全店で結果を出すには、有料化よりも当社のようなやり方のほうが向いている」と同社は話している。

 これは西友についての成果ではあるが、「辞退率が40%」ということであって、使用量が40%減ったわけではない。そのへんが成果の数値として曖昧だ。
 うちがよく利用するのが西友なのだが、エコバッグを持っていないときにレジ袋をもらうと、大きなレジ袋が1つで足りるのに、2つくれたりする。辞退率が40%でも、1人に2つのレジ袋を渡していれば、1人に1つの場合と量的には変わらない。
 レジ袋のようなエチレン系の包装材は、個々の商品にも使われているから、それらを含めた総量でどれだけ削減できたのかを成果として開示しなければ、エコバッグの効果があるのかどうかはわからない。

 かけ声ばかりの「エコ」
 見た目だけ、ブームだけ、エコしている気分で満足する、エコの行動をしているようで効果がはっきりしない……。
 企業の「あざとさ」が見え隠れする。

あざと・い〘形〙
①思慮深さに欠けるが、小利口であるさま。浅はかでこざかしい。「─手だてを講じても通じない」
②抜け目がなく貪欲どんよくであるさま。あくどい。「─商法で金もうけを企む」
◆①②とも非難していう。
明鏡国語辞典 (C) Taishukan, 2002-2008

 呪文のように唱えよう(^_^)

エコ・エコ・あざとい

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