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 昨日のWBC決勝戦。
 ライブでテレビは見られなかったので、仕事しながらネット速報をチラチラと追っていた。
 延長になったときには、マジかよ、と思ったが、不調のダルビッシュをあえて代えようとしなかった原監督は、日本の若きエースであるダルビッシュに最後を締めくくらせる覚悟なのだと思った。
 もし、それで負けていればボロくそにいわれるところだが、結果オーライで最高の結末となった。

 試合後、ニュースソースを読みまくった。
 帰宅したあと、各局のテレビでハイライトを何度も見た。
 見るたびに、ジーンと熱くなった。
 勝利の瞬間よりも、そのあとの選手たちの歓喜と発言に感動した。
 野球でこんなに感動したのなんて、何十年ぶりだろう。私が中学生だった頃、出身地の高校が夏の甲子園で優勝したとき以来かもしれない。

 今日もニュースを読みまくっている。
 記者や評論家たちが、知られざる戦いの背景を書いてくれているが、そんな裏のドラマを知ることで、またまた感動してしまう。
 そんな中でも、一番ジーンときた記事が以下だ。
スポーツナビ | 野球 | WBC|トピックス|イチローにとって大きなハードルだった“サムライ”

 ややあってエレベーターホールに向かったイチローは、ちょうど扉の開いたエレベーターに飛び乗る。たった一人で。

 こちらを振り向くことはなく、その後ろ姿が、宴の終わりを告げた。

 最後の一行が素晴らしい。
 グッと来てしまった。
 当事者の選手たちは、これからも戦いは続くわけだし、外野から見る世界と彼ら自身の日常とはかけ離れているだろう。後ろ姿のイチローは、もしかしたらそのとき、晩飯は何を食べよう、とか考えていたのかもしれないが、ドラマを求める記者や私たちは、意味深な意味づけをしてしまうのだ。
 そこにイメージとしての「ドラマ」を感じ、想像することで私たちは感動する。

 涙腺がゆるんでしまう記事だった。
 選手たちに、そして伝えてくれた記者たちに……
 感動をありがとう。

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