利権がらみの地球温暖化問題

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利権がらみの地球温暖化問題

Sean HurleyによるPixabayからの画像

 地球温暖化の問題は、もはや既成事実として認識されるようになった。
 関連したニュースが出てこない日の方が珍しいくらいだ。
 地球温暖化に異論を唱えることは、反社会的ですらある。

 古紙のリサイクルを偽装した製紙会社の問題も、環境問題があればこその不祥事だ。こうした環境偽装が起きた背景は、本質的な環境問題への取り組みよりも、利益を優先した結果だ。正直にリサイクルをやっていたら、製品が作れないし売れないという判断があったのだろう。結局、「エコ」というラベルを販売戦略の一つにしたにすぎない。

 ガソリン税の問題でも、地球温暖化の問題を後付けで理由として挙げている。
 税を撤廃すれば、二酸化炭素の排出が増える……とかなんとか。誰かがいっていたが、それをいうなら道路を造らない方がいいのではないか?……と。
 つまるところ、地球温暖化は方便に使われているだけで、問題の本質をすり替えているだけだ。

 地球温暖化の予測が正しいかどうかは、100年後くらいにならないと結論は出ないだろう。
 そもそも地球環境は、周期的に変動を繰り返しているし、それは過去の歴史を見れば明らかだ。100年前、1000年前では、現在とは気象条件は違っていて当然。カレンダーの上では、毎年毎年、季節が繰り返しているような錯覚をするが、毎年同じ条件が繰り返されているわけではない。変化は閉じた円のようにぐるぐる回っているのではなく、同じ道を通ることのない螺旋といった方がいい。

 それに関連した記事。

イギリスの凋落

▼イギリスの世界戦略としての地球温暖化問題
 エネルギーにかかわるイギリスの地政学的戦略としては「地球温暖化対策」もある。地球温暖化の理由を確定することは非常に難しく、議論百出の状態なのに、イギリスは、科学者による国連の国際会議に巧妙に介入し、温暖化と人類のエネルギー利用を結びつけるような結論を、確定版として国連に出させている。
(中略)
 いわゆる「地球温暖化問題」は「解決」せず、日本ではこれを「良くないこと」ととらえる報道が流され、国民の多くはこれを鵜呑みにして悲しむだろう。だが本当は、イギリスの覇権戦略が失敗するだけであり、日本人は悲しむ必要などないのである。循環している太陽の活動が今年から転換し、地球は今後、再び寒冷化していくという予測も出ている。

 地球温暖化に反論する予測が少数派であることは事実だ。
 しかし、多数派だからといって、予測が当たるとは限らない。
 問題は、地球温暖化のことが国家戦略や企業戦略に、巧妙に利用されているということだ。
 そのために、真実が見えにくくなっている。
 たとえば、地球温暖化防止のためなら、原発をたくさん作って、放射性廃棄物を大量に排出してもいいのか?……というようなこと。

 こんな記事もあった。

<南極>解けない?氷 最も温暖な9千万年前も…独大学研究(毎日新聞) – Yahoo!ニュース

 史上最も温暖な時期だったとされる約9000万年前でも、南極大陸の約6割が氷に覆われていたことが、ドイツ・ライプチヒ大などの研究で分かった。当時の南極には氷床がなく、約2000万年前以降に発達したとの見方が多かった。11日付の米科学誌サイエンスに発表した。

 分析には、海水に含まれる酸素の同位体比(通常の酸素と、わずかに存在するより重い酸素の比)が、地球上の氷の量を反映していることを利用。南米・スリナム沖の海底から掘削された約9200万~9060万年前の堆積(たいせき)物から酸素の同位体比を分析し、氷の状況を推測した。

 その結果、約9100万年前ごろに重い酸素の割合が急増し、海水温が現在の29度より高い34~37度だったことが判明。この時期が最も高温だったが、南極には現在の量の半分程度の氷が存在し、6割の面積が氷に覆われていたと推測した。

 この時代は、白亜紀チューロニアン期(9350万~8930万年前)と呼ばれる。恐竜が栄え、北極にワニが生息したという。

 考古学的な太古の話だが、それだけ温暖化していても、生命は適応して繁栄していたのだ。
 ここで面白いのは、この時期の温暖化が、二酸化炭素ではなく重酸素が原因だったということだ。恐竜が巨大化できたのは、一説には当時の酸素濃度が濃かったからだというのもある。
 そもそも、地球に酸素が増えたのは、植物が酸素を排出したことによる汚染だったともいえる。それを利用したのが、酸素を消費する生物だった。

 環境問題に、これが正しいという正解はないかもしれない。

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