リメイクに頼るのは末期症状

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 なにやら、春以降のアニメは、危うくなってきた。
 それはリメイク作品が多くなっていることだ。
ITmedia News:ロボットアニメが続々“復活” つかめ3世代人気

 懐かしくて新しい。そんなアニメーションが今年、テレビやスクリーンに続々と登場する。横山光輝原作の「鉄人28号」や、初放映から四半世紀がたつ「装甲騎兵ボトムズ」など、ロボットアニメの歴史に輝く作品が、何本もリメークされ還ってくる。背景には、かつて熱中した年配者と初めて見る子供たちの2世代、3世代にわたる人気を得て、アニメ市場の拡大につなげたいという思惑があるようだ。

 リメイクが増えるということは、過去の栄光にすがっているわけで、新しいものを作り出せなくなったことの現れでもある。
 つまり、末期症状なのだ。
 ハリウッドでもそうだ。
 リメイクが流行り出すと、だんだんと新鮮な作品が少なくなり、マンネリ化していく。
 結果、沈滞ムードが漂い、客足が遠のく。
 日本のアニメも、その悪循環に入ったようだ。
 この停滞は、しばらく続くだろう。
 問題は、その停滞から抜け出すような、新たなブームとなるような作品が、いつ登場するかだ。
 さて……

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