私たちの銀河系(天の川銀河)には、7つから8つの伴銀河があるという。
その中でも有名なのは、大マゼラン雲と小マゼラン雲だ。
宇宙戦艦ヤマトが目指したのは、大マゼラン星雲の惑星イスカンダルだった。
観測技術の進歩により、今まで見えなかった小さな銀河が発見されるようになった。

天の川銀河の「食べ残し」か「自由人」か、続々と見つかる矮小銀河

一方、しし座Tと名づけられた8つ目の矮小銀河は他と性質が異なる。われわれからの距離は14万光年と、天の川銀河に重力で引き寄せられるか否かぎりぎりの位置にある。天の川銀河の周りを回っているというより、局部銀河群の中を浮遊している「自由人」なのかもしれない。

しし座Tが奇妙なのはそれだけではない。50億歳以上の年老いた星に混ざって、10億歳以下の若い星も同居しているようなのだ。さらに、星の材料となる中性水素ガスが存在する証拠もある。巨大な天の川銀河やアンドロメダ座大銀河に引き寄せられることなく局部銀河群の中で浮かぶ矮小銀河は多数存在し、しし座Tはその代表なのかもしれない。星をはぎ取られたわけではなく、最初からとても小さな銀河として生まれ、孤立した環境で少しずつ星を作り続けていたとみられる。

銀河を光らせているのは、恒星……つまり太陽だ。
恒星にはたいてい惑星がある。それは星が生成されるときの必然でもあるからだ。

そして、ある条件が整えば、生命が発生する。
今のところ、地球以外の惑星で生命の発見は確定されていないが、個人的には生命の発生も星の誕生の必然だろうと思う。
問題は、その生命が知性を持つに至るかどうかだ。

天の川銀河は、2000億の恒星があるという。
一方、矮小銀河には100万の恒星しかない。

私たちが見上げる夜空に、星がたくさんあるのは、大きな銀河の中に太陽系があるからだ。
もし、矮小銀河に知性のある生命が存在するとしたら、彼らの見上げる夜空には、星は極めて少ないだろうと想像できる。

矮小銀河「しし座T」までの距離が14万光年。
天の川銀河の大きさが、10万光年。

つまり、かなり近いところにあるわけだ。
しし座Tから夜空を見れば、巨大な天の川銀河が浮かんでいることになる。
その光景は、想像を絶する。

比較のために例を挙げると、

地球の直径は………………約12742km
地球の静止軌道は高度……約35786km
※静止軌道は、気象衛星や衛星放送の衛星が回っている軌道。

つまり、静止軌道の半分くらいの距離から、地球を見るのと同じくらいに、天の川銀河が見えるということになる。

そんな想像をすると、物語が浮かんでくるのだ(^_^)。

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