人為的な二酸化炭素排出による地球温暖化」を根拠とした、国や企業のエコの取り組みは一種の免罪符になっている。

原発再稼働を推進する理由として、二酸化炭素の排出量が少ないことを挙げるのが顕著な例だ。二酸化炭素よりも処理が難しい、放射性廃棄物が出てくることを棚に上げているのは矛盾なのだが。

地球温暖化説は、5~6年前までは毎日のようにニュースの俎上に上がっていたが、最近はあまり話題にならなくなった。それ以外のニュースが多いためでもあるが、やや飽きられてしまったキーワードなのも一因なのだろう。夏になると、猛暑が温暖化のためだというレトリックは通用するが、この冬のように各地で大雪や猛吹雪に見舞われると温暖化論議は影をひそめる。一昔、二昔前は「暖冬」という季節もあったが、ここ最近は「厳冬」になることが増えた。

そもそも地球規模の温暖化、あるいは寒冷化というのは、1年~2年のスパンではなく、数百年~数千年単位での話だ。そこが抜け落ちているので、去年と今年を比べて温暖化したかどうかを論じても、あまり意味はない。「平年並み」という表現があるが、気象は毎年同じではなく、毎年違うのが普通。数十年分の過去データを平均して「平年」を仮定するわけだが、平年並みであることが正常であるということにはならない。むしろ、平均値にぴったり合うことの方が異状だともいえる。

地球温暖化の科学的根拠として公表されているデータそのものに問題がある……と指摘する記事が以下。

まだ続く地球温暖化の歪曲

まだ続く地球温暖化の歪曲
2015年2月16日   田中 宇


1月中旬、米国政府で気候を担当する海洋大気局(NOAA)や航空宇宙局(NASA)が、2014年の世界の平均気温は、気温の記録をとり始めた1880年以来最も高かったと発表した。史上最高気温の年は過去10年間に05年と10年の2回あったが、昨年はそれらを上回って史上最高だったという。 (2014 was Earth’s hottest year on record)

その発表から数日後、英国のテレグラフ紙に、NOAAやNASAが発表した「史上最高平均気温」の根拠となった気温データが、生の気温データに「調整」を加えて気温がしだいに高くなっているように見せる仕掛けがほどこしてあると指摘する記事が出た。地球温暖化をめぐるデータの粉飾について、以前から指摘していたクリストファー・ブッカー(Christopher Booker)が書いた。 (Climategate, the sequel: How we are STILL being tricked with flawed data on global warming)

記事によると、地表気温の世界的な変動を研究している世界の3つの公的機関は、米国のNOAAとNASA(傘下のゴダード研究所。GISS)、英国のイーストアングリア大学という米英勢で、いずれも地球温暖化人為説を強く主張している。3機関はいずれも、NOAA傘下のGHCN(Global Historical Climate Network)という気温データベースを、唯一の世界の地表気温の元データとして使っている。

GHCNが収録する気温の測定地点は以前、1万2千地点ほどあったが、温暖化問題が騒がれ出した1990年ごろを境に、6千地点以下に半減した。残った地点の多くは都市の周辺にあり、ヒートアイランド現象など温室効果ガス以外の要因で気温が上昇傾向にある地点が多い。温室効果ガスによる人為説を検証するには、都市化していない田舎の観測地点が多いほど良いが、GHCNのデータベースからは、まさに温室効果ガスが問題にされ出した時に、田舎の観測地点がたくさん削除された。田舎の観測地点の喪失を埋めるため、気温が田舎より最大で2度C高い都市周辺の観測データを田舎にも適用する手法がとられた。この操作(歪曲)を考慮するだけで、温室効果ガスの影響を全く考えなくても、1990年以来の世界の平均気温の測定値の上昇を説明できてしまう。 (GLOBAL WARMING? ONLY THE DATA IS HEATED)

さらに、都市周辺の観測点が増えたことによるデータの偏向を修正するためと称して、生データに調整を加えることが行われた。気温が高めに測定される都市周辺のデータばかりが残ったのだから、調整は本来、最近の温度を低めにする方向で行われるべきだが、実際の調整は正反対で、昔の気温データを低めにして、最近の気温を高めにする方向、つまり気温が右肩上がりで上昇するグラフを描くのに好都合な方向で行われた。 (Report: Temperature Data Being Faked to Show Global Warming)

気温が高めに測定される都市周辺の測定地ばかり残し、それを修正すると称して、やるべき方向と逆の、最近の温暖化を捏造する方向の調整を行った。気温のグラフが右肩上がりになり、05年、10年、14年と、何度も平均気温の最高値が更新されるのは当然だった。 (The fiddling with temperature data is the biggest science scandal ever)
長い引用になってしまったが、陰謀論が好きな田中氏の主張はさておき、データに偏りがあるだろうことはうかがえる。

地球温暖化懐疑論は以前からあったが、10年くらい前は異端的な扱いだった。それがここ最近は、懐疑論が一定の支持を集めるようになってきた。地球の気象について、新たな説や現象が見いだされてきているからだ。気象については、わかっていることよりもわかっていないことの方が多く、スパコンでシミュレーションするにしても、想定するパラメーターが変われば結果も大きく違ってくる。極めて限定的な気象のパラメーターを入力しただけでは、シミュレーション結果も極めて限定的な条件を満たすものでしかない。

大きな不確定要素のひとつが、「太陽」だ。

2014年は、太陽の黒点が減り寒冷化が進む? 日経トレンディネット

クレージーキャッツが「地球温暖化進行曲」という曲をリリースしたのは、1991年のことだった。そう、地球温暖化と言われるようになってもう四半世紀近く経つのだ。この問題を科学面から検証する、国連・気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、今年9月に第5次評価報告書を発行した。その中で、「20世紀半ば以降に観測された温暖化現象は、人間活動が主因であった可能性が極めて高い」と評価した。

ところが、大多数の気候学者が温暖化は進んでいると考えているにも拘らず、反対論も消えることがない。それどころか、今後地球は寒冷化が進むと予想する科学者もいて、その根拠も存在する。地球寒冷化の根拠、それは太陽黒点だ。

(中略)

ところで、この前の太陽黒点の極大期は2001年から2002年にかけてだった。11年周期からすると、2012年から2013年にかけて再度極大期を迎え、沢山の黒点が出現するはずだった。ところがこれまでのところ、予想したほど黒点は現れていない。今までの観測記録と照らし合わせても異常な事態だ。

このため科学者の中にはマウンダー極小期のように、今後数十年間太陽活動が低下する時期に入るのではないかと予測する者もいる。太陽活動の低下、それは気候の寒冷化を意味するというわけだ。

太陽活動の低下で寒冷化が起きるメカニズムは、今のところ不明だ。太陽が放射するエネルギーが減るからというような簡単なものではないことが分かっているだけだ。

1997年、デンマークの宇宙物理学者ヘンリク・スべンスマルクは、「地球上の雲は、銀河系の彼方から飛んでくる強力な宇宙線のせいでできる」という説を提唱した。雲ができるプロセスは、飽和水蒸気に何らかの刺激が加わると一気に水蒸気が液化し、大気中を浮遊する小さな塵を核にして水の微粒子となるというものだ。スベンスマルクは、銀河系空間から飛んでくる高いエネルギーを持った宇宙線こそが、雲が生成する最初のきっかけだと主張したのである。

記事は、2014年1月6日付のものだが、2015年になっても太陽黒点の出現数は低いレベルにとどまっている。
国立天文台 太陽観測所
一説には、太陽の地場反転にも関係しているという。

地球温暖化説は二酸化炭素の増加を主因としているので、太陽活動は考慮されていない。地球が生命を宿すのに適した惑星なのは、太陽の存在と太陽からの適度な距離があるからだ。太陽がくしゃみをすれば、地球は風邪をひく、場合によっては肺炎にまで悪化する。太陽活動を無視した気象の未来予測は、そもそも成立しないといってもいいのだが、太陽活動が地球の気象に及ぼす影響のメカニズムがわかっていない。

地球の歴史をひもとけば、温暖化と寒冷化を繰り返してきた。恐竜が闊歩していた時代は、現在よりも平均気温が10~15℃ほど高かった。問題とされる現代の地球温暖化は、1906年~2005年の100年間で0.74℃の上昇としているが、恐竜が繁栄した頃に比べたら微々たるものだ。逆説的にいえば、温暖化は生命にとっては恩恵の方が多いともいえる。適応できない種は絶滅するだろうが、温かい環境で繁栄する種も出てくる。

二酸化炭素の増加が、地球温暖化の原因だったとされた説が、間違っていたという説もある。

食品と暮らしの安全|「CO2地球温暖化説」は間違い|心配な寒冷化

●「CO2地球温暖化説」は間違い

- CO2の増加による地球温暖化説は間違っていると、槌田先生は学会で論争されていますね。それは、どういう内容ですか。

槌田 気象学者のキーリングが、CO2濃度を長期にわたって計測したのです。 するとCO2増加と気温上昇が一致したので、CO2の増加が地球を温暖化させていると警告しました。 これがCO2温暖化説の原点です。その後、キーリングは、より詳しく気温とCO2濃度の前後関係を比べました。 その結果は、気温の変化がCO2濃度の変化よりも1年ずつ早く生じていることを見つけて、発表しました。 気温が原因でCO2濃度は結果なのです。これは、根本順吉氏の『超異常気象』(中公新書)に引用されています。

下線を引いた部分。地球温暖化の二酸化炭素原因説を唱えた学者本人が、間違いだったとしているにも関わらず、二酸化炭素原因説が一人歩きしてしまった。
それはなぜなのか?
田中氏でなくても、陰謀説を疑ってしまいたくなる(^_^)。

そもそも論として、二酸化炭素が増えても地球温暖化にはならないという説もある。
それに関したいくつかの説をまとめてくれているサイトが以下。

CO2は、温暖化の主原因ではない。

CO2原因説にとっては致命的な科学的事実とも言える。

・ つまり、CO2は再放射することなく、直ちにエネルギーを失うため、大気中の赤外線が増えることはない。
・ 失活したCO2は直ちに更なる赤外線を吸収し得る状態になる。そのため、そのような波長にとっては不透明度を促進するものとなっており、今後CO2が増えなくても既に充分間に合っている状態となっている。 (今後のCO2の増加は、既に十分高い不透明度に僅かに増やす効果しかない。)
・ 赤外活性物質の増加は赤外線の吸収率を高め不透明度を増すことになるが、それによる赤外線の再放射・さらには地表温暖化の原因には結びつかない。
・ CO2の再放射説を採る限り大気を暖めるメカニズムはない。

昔よくあった例え話で、温暖化を説明するのに、「布団を被ると温かくなるように、二酸化炭素が布団の役割をする」というのがあった。
よーく考えると、この例えはかなり無茶な例えだ(^_^)。

布団は固形の物体だが、二酸化炭素は気体で、希薄であるだけでなく流動的だ。あえて布団を例えにするのなら、上に被るのは漁網のようなネットだといえる。穴だらけで熱が逃げるから、漁網の布団では温かくならない。

二酸化炭素が地球温暖化にほとんど関係ないとすると、「地球温暖化対策のための税」はまったく根拠のない税ということになる。二酸化炭素主犯説は根強いので、なかなか覆すことは難しいだろうが、真相はなんなのかの究明はしてほしいね。

省エネや環境に優しい製品は、地球温暖化とは関係なく歓迎すべきことではある。省エネはエネルギーのコストダウンになるし、空気や水は綺麗な方が快適な生活ができる。

ミュージシャンの坂本龍一氏は、環境問題にも熱心だが、2012年2月に以下のような発言をしていた。

日本と未来 | 坂本龍一 | TheFutureTimes

それぞれが自分の持ち場でやるべきだと思い、2001年のツアーで、トラックに太陽光パネルと小さな風力発電を積んで、ツアーに並走してもらったんです。結局、そのトラックが化石燃料で走り、CO2を排出してるんですけどね。それでも、電気を作りながらツアーをしました。もちろんツアー全体の電気をまかなえたわけではなく、その時はたった10%くらいでしたけどね。後は、ロビーに自転車を置いて、お客さんにこいでもらって、その電力でライトをひとつ点けたりとか。その後、2005年くらいかな、カーボンオフセットという考えが入ってきたので、リハーサルとツアー全体で使用する電気量を測って、その分の電気をお金で買うようになりました。もちろんそれは、再生可能エネルギーの発電所から買うんです

カーボンオフセット」の考え方もナンセンスなのだが、この発言の背景にあるのは、地球温暖化の二酸化炭素主犯説があるわけで、その説の根拠が揺らぐと、坂本氏のやってきたことはまったくの無意味だったということになる。

21世紀になってから、地球温暖化問題に産業も国も人々も踊らされてきた気がする。
これだけ騒がれているけれども、じつのところ、地球の気象の仕組みは部分的にしか解明されておらず、未解明なことの方が多い。変化の要因に、宇宙線や太陽活動、あるいはダークマターまで関与しているとなると、予想すること自体が困難になる。
気象の変化、地球環境の変化は、人間がいようがいまいが常に変化する。それが地球の歴史だ。

科学的な真相はなんなのか?
真摯に向き合いたいものだ。

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