地球の歴史上、生物の大量絶滅が周期的に繰り返されているが、その原因としてダークマターが関与しているかもしれないという説が発表された。

地球生物の大量絶滅、銀河内のダークマターも影響? – アストロアーツ

6600万年前の恐竜絶滅など過去の地球における大変動は、太陽系が3000万年ごとに銀河円盤面を通過することが関連しているかもしれない。米大学の生物学者が、銀河円盤のダークマターが地球に及ぼす影響について検証した。

(中略)

仮説では、太陽系が銀河円盤を通り抜ける時、円盤に含まれるダークマターの重力が小天体の軌道を乱し、恐竜絶滅を招いたとされるような地球への天体衝突を引き起こす。また、円盤通過のたびに地球の中心核に蓄積したダークマター粒子が対消滅して熱を生み、火山や造山活動、磁場の反転といった地球規模の変動を起こしたとしている。

 これは新しい説だね。
 ダークマターについては不明なことが多く、ダークマターの正体についてもわかっていない。(暗黒物質)は、物質状態()とエネルギー状態(ダークエネルギー)をひっくるめていう場合と、分けていう場合があるが、ダークマターとダークエネルギーで宇宙の96%を占めているとされる。私たち自身を含めた通常物質と通常エネルギーは宇宙の中では4%にすぎない。
 イメージ的には、銀河はダークマターの海に浮かんだ小さな泡のようなものと考えればいい。

 圧倒的な量を占めるダークマターなので、なんらかの影響があると考えるのは不自然ではない。
 ダークマターの作用によって、地球の内部で変動が起きるとすれば、地球全体の環境の変化にも影響する。
 しかしながら、ダークマターは現在のところ、直接観測することができず、説を裏付ける証拠を集めることができない。

 ダークマター関連で、ちょっと古い記事だが、以下のようなものもある。

太陽核から「ダークマター(暗黒物質)」が放出されている可能性が高まる – GIGAZINE

物理学上はありえないような信号がヨーロッパの欧州宇宙機関(ESA)にて長年検出され続けてきたそうですが、これはなんと史上初のダークマター(暗黒物質)粒子検出の瞬間であった可能性が高まってきており、これが事実ならば太陽核からは暗黒物質が放出されている、ということになります。

(中略)

そんな暗黒物質の中で、X線強度の変化について説明できそうなものとして、量子色力学上で存在が期待されている素粒子「アクシオン」の存在が挙がります。これは強い磁場とぶつかることでX線に変化する物質と考えられており、太陽核から放出されたアクシオンが地球の磁場と激しくぶつかることでX線に変化し、これによりXMM-NewtonではX線強度が増加したところを検出できたのでは、と研究チームは考えています。

 アクシオンは地球の磁場でX線に変わるらしいが、そのX線が大気に注がれると、X線は電離層で吸収され、熱エネルギーと紫外線を放出するという。
 太陽からダークマター候補の素粒子が生成・放出されているという確証はないが、その量の増減によっては、地球を暖めているのが通常の太陽光だけでなく、見えないダークマターも関与しているのかもしれない。

 昨今、地震や火山活動が活発期に入ったともいわれているが、そこにダークマターが関与している可能性もあるかもね。
 日本では、東海沖や南海トラフで、次の大地震が発生する可能性が高いとされているが、世界的に見るとアメリカのイエローストーンが危ないらしい。イエローストーンの地下には、巨大なマグマだまりがあることがわかっていて、それがいつ噴出してもおかしくないという。

 直近の大量絶滅が、500万年前とされているから、3000万年周期にはまだ余裕がある。とはいえ、ダークマターにも分布にムラがあるはずで、濃いところと薄いところがあるだろう。たまたま濃いところを太陽系が通過中だとすれば、なんらかの影響が出るかもしれない。

 正体不明のダークマター。
 宇宙の、太陽系の、地球の命運を左右する、陰の主役というところか。

LINEで送る
Pocket
Share on LinkedIn