貧乏人が行ってはいけないレストラン?


高級店といわれるレストランは、文字通り値段も高いが、絶品の料理が出るらしい。
とはいえ、貧乏人には縁のない場所でもある。

貧乏人の定義は?……というと、高級レストランのシェフによると、年収400万円台以下の人らしい。

川越シェフ「食べログ」書き込みにキレる  「水だけで800円、当たり前です」 (1/2) : J-CASTニュース

バラエティー番組出演などでも有名なシェフの川越達也さん(40)が、自身の経営するレストランが飲食店評価サイト「食べログ」で悪口を書かれた、としてキレている。

川越さんの店で出す飲料水が800円もして高すぎる、という内容だったようだ。川越さんはいい水を出しているからこの値段になるのは当然で、年収300万円、400万円の人が慣れない高級店に行き批判を書くのはおかしいと訴えた。

なるほど、高級店には貧乏人は行ってはいけないらしい。
川越シェフの定義によれば、私も行ってはいけないカテゴリに属する。1日の食費を1000円以内に節約している身分なので、800円のお水なんて、恐れ多くて飲むのももったいない。

私のような身分には、カルキ入りの水道水で十分だ。必要なのはH2Oなので、おいしい水でなくても生きていける。
貧乏人でも、おいしいものは食べたいと思うものだが、それは贅沢なんだろうね。

世の中には、入店や入場を制限するところがある。
映画館では年齢制限のある作品や、時間によって年齢制限をする場合がある。お酒を出すお店では、18歳未満お断りのところもある。娯楽施設では、「10歳未満のお子様は入場を禁止します」と掲示しているところもある。
それらは法的な問題や安全性の問題から、制限を課している。それは納得のいく制限ではある。

会員制のクラブなどでも制限のあるお店だが、あらかじめ会員として資格があるかどうかをチェックしているわけだから、制限は道理に合っている。
高級料亭などでも、常連からの紹介が必要な場合はあるようだ。
それらは特定の顧客層を相手にしているわけだから、誰も文句はいわない。

上記の記事に付けられたコメントやTwitterの反応は、批判的な意見が多数を占める。
そんな批判的な反応も、川越シェフにいわせれば、
年収300万円、400万円の人の批判にすぎない
ということなのだろう。

まぁ、たしかにそれも一理ある。
サラリーマンの年収階層分布図を見ると……

年収階層分布図2011-年収ラボ

年収階層分布図

年収階層分布図

……というように、300万円台をピークに、400万円台以下が多くなっている。コメントを付ける人の多くも、この中に含まれると考えるのは妥当ではある。
川越シェフが相手にしたい、500万円以上の人たちは富裕層だというのもわからないでもない。

客が店を選べるように、店が客を選ぶことも、悪いわけではない。
問題は、年収500万円以下の人の入店を容認していたことだ。

貧乏人に文句をいわれたくないのなら、会員制にするとか、「年収500万円以下の人の入店はお断りします」と表記すればいい。なんなら、年収を証明できる源泉徴収票の提示を求めるとかね。
それをしないから、望まない批判をされる。
年収500万円以下入店拒否の店」って、たぶん珍しいか前例がないから、話題になるよ(笑)。どうせなら、そこまで徹底すればよい。

貧乏人が背伸びして高級レストランに来るのが悪い……といわれると、貧乏人はイラッとするものだ。そういう場合が発生しうることを、放置しているのが間違い。
世の中、格差があるのは事実。金持ちの人たちが、貧乏人を見下すのも現実。

貧乏人は、1杯800円の水なんて、飲んだことないんだよ。世界が違う。世界が違うから、間違って踏み込んでしまわないように、「年収500万円以下入店拒否の店」であることを明確にしてほしい。
そうすれば、貧乏人が川越シェフの店に迷い込むことはなくなる。
それがお互いのため。
ファミレスで、カルキ臭のする水道水に満足するよ。

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