ルパンを追って、銭形警部が三途の川を渡った……

「ルパン三世」銭形警部役 納谷悟朗さん死去 ― スポニチ Sponichi Annex 芸能

 「ルパン三世」シリーズの銭形警部役などで知られる声優で、俳優の納谷悟朗(なや・ごろう)さんが5日午前3時、慢性呼吸不全のため千葉市内の自宅で死去した。83歳。

 好きな俳優や声優、あるいは作家が亡くなると、親しい友人を亡くしたようで悲しくなる。
 ルパン三世(第2期)は、私がアニメーターをしていた頃、動画マンとして関わっていた作品だった。取るに足りないカットではあったが、銭形警部を描いたシーンもあった。

 身近な人の悲報に接する機会も増えてきた。
 先立った友人もいる。
「なんでおまえが先なんだ?」と、葬儀でつぶやいたりもした。
 人の死は避けられないが、見送る方はツライ。
 それだけ私が歳を取ったということだ。

 声優さんとはスクリーンやTV画面を通しての接点ではあるが、キャラクターと密接に結びついているから、ずっとその「声」は生き続ける。
 ケーブルテレビ(CS)でルパン三世の再放送をしているが、昔の作品とはいえ、ついつい見てしまう。ルパン(山田康雄)と銭形警部(納谷悟朗)の追いかけっこや掛け合いが面白いからだ。
 「ルパン三世」のアニメ作品としてのクオリティは、名作といわれるいくつかのエピソードはあるものの、全体としては作画のレベルはけっして高いとはいえなかった。クオリティにムラが多い作品だったのだ。
 それでも人気があったのは、山田さんや納谷さんの声優としての技量が高かったからだ。

 またひとり、名優がいなくなってしまった。
 ルパンファミリーも寂しくなってしまった。
 だが、作品としては残る。テレビの中で、彼らはいつまでも追いかけっこを続ける。
 そして、私はそれをまた見る。
 前とは、違った思いで……。

 納谷悟朗さん、心に残る作品をありがとう。
 あなたの演じたキャラクターは、どれも素晴らしかった。

なにもかも、みな懐かしい……

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