mixiが迷走している……という印象を抱いたニュース。
 他社の真似をして後追いではダメだろう。

mixiが「スタンプ」導入 「mixiメッセージ」で試験的に – ITmedia ニュース

 ミクシィは2月6日、」ユーザー同士が1対1でメッセージをやりとりできる「mixiメッセージ」で、感情を表現する大きなイラストをやりとりできる「スタンプ」のサービスを、近日中に試験的に始めると発表した。

 いろいろと試行しているようだが、なかなかコレというヒットサービスが出てこない。試すのはいいが、うまくいかずにサービスを中止……の繰り返しでは、ますます低迷に拍車がかかる気がする。
 アイデアが枯渇しているのだろう。

 他のSNSにはない、オリジナリティのあるサービス。

 必要なのは、これだ。
 それが収益にもプラスに作用するもの。
 無料スタンプでは収益には直結しないのだから、いずれ有料のスタンプも作るのだと思われるが、買ってくれるような魅力的なサービスになるかどうか。

 人々がなにかに「夢中になる」のは、「欲求(欲望)を満たしたい」からだ。
 SNSに限った話ではなく、実生活でもマーケットでも基本的には同じこと。
 三大欲求といわれるものは……
(A)食欲
(B)性欲
(C)睡眠欲

 ……となっているが、これらは生理的な欲求を表している。
 生理的欲求が根源にはあるものの、形を変えて欲求として出てくるのは……

欲 – Wikipedia

●獲得:財物を得ようとする欲求。
●保存:財物を収集し、修理し、補完する欲求。
●秩序:整理整頓、系統化、片付けを行う欲求。
●保持:財物を持ち続ける、貯蔵する、消費を最小化する欲求。
●構成:組織化し、構築する欲求。
●優越:優位に立つ欲求。達成と承認の合成。
●達成:困難を効果的・効率的・速やかに成し遂げる欲求。
●承認:賞賛されたい、尊敬を得たい、社会的に認められたい欲求。
●顕示:自己演出・扇動を行う、はらはらさせる欲求。
●保身:社会的な評判・自尊心を維持する欲求。
●劣等感の回避:屈辱・嘲笑・非難を回避する欲求。
:非難・軽視から自己を守る、また自己正当化を行う欲求。
●反発:二度目の困難に対して再び努力し、克服・報復する欲求。
●支配:他人を統率する欲求。
●恭順:進んで他人(優越な人間)に積極的に従う欲求。
●模倣:他人の行動やあり方を真似する欲求。
●自律:他人の影響・支配に抵抗し、独立する欲求。
●対立:他人と異なる行動・反対の行動をとる欲求。
●攻撃:他人に対して軽視・嘲笑・傷害・攻撃する欲求。
●屈従:罪悪の承服・自己卑下の欲求。
●非難の回避:処罰・非難を恐れて法・規範に進んで従う欲求。
●親和:他人と仲良くなる欲求。
●拒絶:他人を差別・無視・排斥する欲求。
●養護:他人を守り、助ける欲求。
●救援:他人に同情を求め、依存する欲求。
●遊戯:娯楽などで楽しみ、緊張を解す欲求。
●求知:好奇心を満たす欲求。
●解明:事柄を解釈・説明・講釈する欲求。

 ……などと多岐にわたる。もっとも、この分類は重なる部分もあるので、もう少し整理できるようにも思う。
 関心が高い、あるいは関心を集める欲求としては……
(1)恋愛または友情
(2)帰属意識
(3)お金
(4)自己顕示
(5)好奇心
(6)収集(
(7)性(sex)
(8)ギャンブル
 ……と、おもなものはこの8つだろう。
 成功しているサービスは、これらの欲求を複合的にうまく利用して、継続的な欲求を抱くようにさせ、満たせるようにしている。
 ある意味、単純な話なのだ。

 「スタンプ」は、(1)(4)(6)といった欲求に関与していると考えられる。
 昨年、問題になったコンプガチャは、(6)(8)の欲求だ。
 mixiが最近中止したサービスに、「Petite jete」と「mixiパーク」があった。
ミクシィ、「Petite jete」と「mixiパーク」のサービス終了 | Social Game Info

「Petite jete」は、2012年9月よりミクシィ社の新規事業の1つとして、働く女性の「オフィスカジュアル」の悩みを解消するサービスとしてプレオープンした。

(中略)

「mixiパーク」は、コナミデジタルエンタテインメントと共同提供しているコミュニティサービス。3Dのアバターキャラクターを作成し、友人の投稿に対してつぶやいたり、画面をタッチしてあいさつや会話をしたりして楽しめるコミュニケーションサービスで、2012年9月にスタートした。

 「Petite jete」はユーザーが能動的に欲求を満たすのではなく、サービス側から提供されるものを受動的に受けるものだったため、ずぼらな人にはいいが、飢餓感をあおるような欲求を追求する要素がなかった。
 「mixiパーク」は方向性としての可能性はあったが、アバターに魅力がなかった。似顔絵的に自分に似ていることが重要なのではなく、自己顕示欲を刺激するような美化あるいは理想像化したアバターでなかったことが、欲求を刺激しなかったのだと思われる。不細工な自分など、見たくないものだ。
 共通していたのは、欲求をくすぐる仕掛けが不足、あるい間違っていたということだ。

 SNSの収益性を上げるために、ゲームに注力する方向に向かっているが、本来のSNSの機能からすればゲームは異質なものだ。同じ敷地内に建っている別荘のようなもの。ゲーム単独でも成り立つが、SNSが入口になっている。
 SNSの本来の機能とは、日記を書いたり、人の日記を読んだり、メッセージを交換したりだろう。つまり、(1)(2)(4)の欲求だ。
 そこにスタンプを使わせるという目論見なのだが、すでに他社がやっているという二番煎じでは訴求力が弱い。
 本来の機能を使うことが活性化されるような、欲求を刺激する仕掛けが必要なのだと思う。
 もっと書きたい、もっと読みたいと行動を起こさせること。
 それが収益につながれば、活性化になる。

 2つばかりアイデアがあるのだが……
 書こうかどうか迷っている(笑)。たいしたものではないが。
 とりあえず、ヒントは出したので、あとはmixiの開発部(?)の人たちに考えてもらおう。

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