なにかと話題になるAKB。
 AKBを巡る話題では、熱烈なファンとアンチファンの両極端な反応がある。
 ファンはメンバーに対する思い入れを強く出し、アンチファンは秋元氏への反発であるのが特徴だ。

小林よしのり氏、AKB48メンバーの相次ぐ熱愛疑惑に提言 「これ以上、恋愛禁止ルールは残酷」 | RBB TODAY

 アイドルグループ・AKB48の峯岸みなみが、イケメンダンサー宅に“お泊り”をしたとする一部メディアの報道を受け、同グループの熱心なファンとして知られるマンガ家の小林よしのり氏が言及。同グループメンバーの相次ぐ熱愛疑惑に、「これ以上恋愛禁止ルールを守らせるのも残酷」と自身の見解を示している。

 秋元氏は「アイドルを売る」ということに関しては、上手い手法を見いだしたことは間違いない。
 昔……30年くらい前は、アイドルといえば「ひとりの単品売り」だった。複数のグループもいたが、2~3人の少人数。そのため、アイドルになる人の個性や魅力が強いことが求められたと思う。また、ひとりを売り出す方が、資金やスタッフを集中させやすかったからでもあるのだろう。
 AKBは、いわば「集団のセット売り」だ。個々の能力や魅力は小粒でも、大人数でまとまれば大きく見える。合唱するのであれば、少々歌が下手でも聞き分けられない。
 たとえるなら、昔のアイドルは500Wの強烈なハロゲンランプだが、AKBはひとりひとりは10Wの電球でも大人数で光れば明るく見えるようなもの。

 女の子のアイドルは、その少女性に商品価値がある。
 もっといえば、処女性だ。これは昔から変わっていない。
 それが「恋愛禁止」というルールなのだと思う。恋愛禁止の真意は、男とエッチするなということでもある。
 秋元氏が男だから、こういう発想ができる。女性のプロデューサーだったら、AKBは成功しなかったように思う。

 あいつぐ恋愛スキャンダルで、AKBの処女性は失われつつある。
 年頃の女の子に恋愛するな、というのが酷な話なのだが、ファンは処女性の願望を満たして欲しいのだと思う。
 恋愛は人として成長していくのに、欠かせない経験でもある。それを禁じることは、大人になるなといっているのに等しい。

 ちなみに、女性の初体験年齢が最近は下がっているのだが……

緊張した?愛を感じた?女の子に聞いた初体験の思い出(cocoloni PROLO) – Peachy[ピーチィ] – 毎日をハッピーに生きる女性のためのニュースサイト – livedoor ニュース

なんとなく気になるけれど、周りの人にはなかなか聞きづらいことの一つがこれなんじゃないでしょうか。いわゆる初体験の年齢ってやつ。何歳ぐらいが一般的なの?

(中略)

■16~17歳…21%

 ……と、16~17歳が一番多いようだ。
 この手のアンケート調査は偏りが出てしまうものなので、一般論としてはいえないかもしれないが、今どきの女の子は積極的だということ。
 次々と恋愛が発覚するのは、ある意味世相を反映しているともいえる。
 人数が多くなってしまったことも、統制が取れなくなった一因だろう。2割のメンバーが恋愛衝動を抑えられないとしたら、人数が増えた分だけ発覚のリスクが増える。

 AKBの商品価値……つまりも処女性を保ちたいのなら、秋元氏は「バレない恋愛の仕方」を教育した方がいい。パパラッチからどうやって身を守るか、彼氏と会うときはどうするか、発覚したときのマスコミ対応はどうすべきか……といった自衛手段を、歌や踊りのレッスンと同様にレクチャーしてあげればいい。秋元氏は、その方面にも詳しいはずだ(笑)。
 こうも簡単に発覚してしまうのは、あまりに無防備だからだ。

 アイドルはイメージの産物だ。その虚構性が非現実的なほど、魅力が増す。
「あんなに可愛いんだから、彼氏がいないなんてことはない」と思いつつも、「でも、彼女はバージンなんだ」と思い込ませる。男の手垢がついていない処女性が、ミニスカートのオブラートとなって価値を高める。
 そのオブラートが融けてしまったら、見たくない素顔が見えてしまう。
 アイドルがアイドルでいるためには、仮面もパンツも脱いではいけない。

 手ブラ写真で問題になった件もあったが、オブラートを自ら取り払ってしまったのは意図的ではあっても失敗だろう。処女性を保ちつつ、男の願望をそそらせるにはどこまでが許容されるかの境界線がむずかしい。
 あれはアイドルとしてのAKBが、劣化し始めている顕著な例になってしまった。
 当初の処女性だけではインパクトが弱くなって、より話題性のある刺激的な方向……「少女」から「」の路線に踏み込んでいるのかもしれない。それが「恋愛禁止とはいっていない」という発言だとも思える。
 恋愛が発覚しても、即クビではなくなったことからも、少女路線は限界だという認識なんだろう。
 「女路線」がエスカレートしていくのなら、ヌードだけではなく、AVデビューなんてこともあるのかも……。

 成人したメンバーもいるが、20歳になっても恋愛経験がないのは、むしろ普通じゃない。処女性をAKBの価値の基本にするのなら、メンバーは20歳の誕生日とともに自動的に卒業とかしないと、説得力が乏しくなる。
 メンバーがみな十代だった頃は、処女性とアイドル性が見事にマッチングしていた。
 普通に可愛い女の子が、あれだけの人数いたら、まぶしいくらいになる。ずば抜けた美人ひとりよりも、数で圧倒する色気の方が強烈だ。
 昔のアイドルのように、ビッグなスターが出にくくなった現代で、個ではなく数で勝負という秋元氏の計算は当たった。それ以前にも、おにゃんこやモー娘。の成功例はあったが、それ以上の数の勝負。しかも少女としての処女性を持たせた。なかなか計算高いに戦略だったと思う。

 処女性は神秘性をともなう。
 聖母マリアは処女で懐妊したという伝説を生み、神に仕える巫女も処女であることが条件だった。女としての色気を持ちながらも、少女であり処女であることは、男の願望を体現するような存在だ。

 などと考えていたら、AKBは「魔法少女」の系譜をたどっているような気がしてきた。
 かつての魔法少女は、ひとりで困難や敵に立ち向かった。その後、セーラームーンあたりからグループで立ち向かうようになった。個よりも集団。その方が、強くなれた。
 「魔女の宅急便」では、少女が恋をしたら魔法が使えなくなった。
 AKBの魔法も、恋愛によって魔法が使えなくなっていくのかもしれない。

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